2017年6月20日
今週も登場しました。
定休日大好き、チーフの『うっかり』宮本です。
そんなわけで本日は定休日の為、店舗のご利用は明日以降にお願いいたします。
本日の作業紹介は、うっかりと第3話まで続いてしまった30セルシオの足廻り交換作業です。
前後のスプリングをハイパコに変更したことで、圧倒的な運動性能と快適性能を手にした30セルシオ。
見た目はこんな感じです。
前後のスプリング交換を完了した為、アライメントで仕上げをしようとしたところこんな課題が・・・・。
『高速道路でのある速度域で、一部のギャップで突き上げを感じる』
『運動性能は気に入っているので、あまりスポイルしたくない』
『もともとの状態よりは今に近い感じを維持したい』
『でもやっぱり快適性をもう少し改善したい』
どうやら人間の欲望には限界と言うものはないようです・・・・。
短期間に連続してスプリングの変更を実施しているため、方向性はある程度見えています。
更にもう一度変更する事になっても構わないという了解のもと、明確な性能向上を目指して中途半端ではなく大きくスプリングレートを変更します。
フロントの完成度は相当にレベルが高いため、今回はリアのみの変更ですよ。
ハイトについては狙いと合致しているため、今回はスプリングレートと【スプリング銘柄】の変更です。
この脚をばらして今回のチョイスは・・・・。
同一ハイトで別レートのKYBコンペティションスプリングです。
レートが違うので線径も巻数も違いますね。
KYBのスプリングはいつも通りレシートが付属されているため、実レートを参考に車高の左右差が少なくなるように左右を選定しつつ組み付けしました。
レシートにはこんな感じの記載があります。
厳密には左右で少しレートが違う事が確認できますが、一般的な記載のないスプリングの実レートはどんなものなんでしょうね?
組付けが完了したら、車両に装着です。
性能には関係ありませんが、今回の組み合わせもカッコいい仕上がりですね。
ちなみに、今回【ハイパコ】から【KYB】に銘柄を変更しましたが、どちらが優れているという話ではなく、今回の目的に合致するスプリングチョイスがたまたまKYBだったという感じです。
詳しい事は、足廻りの専門店のサイトを確認してください(笑)
組付けが完了したら車高の確認の為、着地です。
車高は今回も元通りです。
作業が3話にわたるうちに、背景が決算セールになってしまいました(汗)
1話から3話までの実際にかかった期間は3週間で、スプリングが即納であったため、毎週末足廻りの交換を実施させて頂きました。
第4話に続く恐怖を想像しつつ、試乗を実施してみると・・・・。
思い切った変更が、『うっかり』どんぴしゃに決まってしまいました。
前回の仕様から運動性能はほとんどスポイルせずに、劇的に快適性能を向上!
オーナー様の満足そうな笑顔を拝見して、作業の疲れも吹き飛びました。
路面にしなやかに吸い付くような乗り味とちょっと驚きのステアリングレスポンスの両立に成功しましたよ。
連続してのスプリング交換に伴い、最終的に使用していないスプリングが余ったり、都度作業工賃が発生しているわけですが、これを無駄遣いととらえるか、実際に体感した人にしかわからない貴重な経験を得たととらえるかはオーナー様次第です。
今回は3種類の銘柄・様々なハイト&レートのスプリングを体感したことは、オーナー様にとって満足度の高い体験だったようですよ。
どうやら第4話にはむかわず、完成が見えてきましたので、しばし慣らし運転をしていただいてから、車高の再調整とアライメント調整で仕上げとなります。
見た目とは裏腹にポテンザS001の性能を存分に発揮する、快速セルシオでの楽しいドライブをご堪能ください♪
今回もスタイルコクピットZOOMをご利用いただきましてありがとうございました。