2016年2月29日
チーフの宮本です。
街のタイヤ屋さんのコクピットZOOMです。
タイヤ交換の傍ら実施する作業で人気の一つに足廻り関連の作業があります。
あくまで傍らの作業ですから、まだまだ修行不足を感じることもあり日々勉強中です。
そんな勉強中の途中経過もたまには面白いので、現在ゴールの見えていない作業報告です。
題材はやっぱりたまたま目の前にあったヴェゼルですが、昨年までの途中経過は下記リンクを参照ください。
昨年の連載では、購入したままの商品を調整でめいいっぱい楽しんでみることを目的に様々な調整を実施しました。
結果調整できるところはなくなってしまった(減衰力がMAXになってしまった)ため、次のステップということになります。
次なるステップはショックの仕様変更です。
折角メーカー様がきちんと開発し、これでいいですよと仕上がった商品をより好みをめざしバランスを崩していこうという泥沼作業ですよ。
あまり極端なことをしてしまうと一般ユーザー様にフィードバックをしにくいため、今回もレギュレーションを設定です。
〇ショックの仕様変更はするが、FLEX Zの商品構成は変更しないというルールで行きます。
ということで、中身は変わりますが見た目はFLEX Zには変わりない状態を維持していきたいと思います。
仕様変更はTEIN様に依頼しますので、営業のHさんと早速打ち合わせです。
上記のとおり、FLEX Zのままでより良くを目指していきます。
装着後約7000キロ走行を経て、現状の課題を整理
〇高速域でのショックの収束がものたりない
〇ワインディングの軽快さを更に向上
〇快適性は犠牲にしたくない
〇岡山国際サーキットを安心して攻めたい(!?)
こんな感じです。
それを踏まえてTEIN様と打ち合わせを実施。
ZOOM『減衰力を伸縮別に調整したい』 TEIN様『それはFLEX Zでは出来ません』
ZOOM『減衰力をストロークスピードごとに調整したい』 TEIN様『それはFLEX Zでは出来ません』
ZOOM『MSVで初期のストロークだけ・・・。HBSで大きなストロークの時だけ・・・』
TEIN様『それは・・・・』
そんなような一見無駄な打ち合わせをしながら、無謀とも思える要望を伝えきった結果オリジナルVer1号のショックが届きました。
TEIN様曰くこんな仕様は作成したことがないとのことで、誰も知らない乗り味にわくわくしながらさっそく装着。
ちなみにFLEX Zは16段階調整の機構があるため、真ん中の8段で目標の乗り味を狙い硬くも柔らかくも調整できるように狙って設計をしています。
装着が完了したら8段戻しに設定をし、さっそくの試乗です。
・・・・。
『か・硬い。硬すぎる』
これはもしや大失敗か・・・・。
つづく。