2016年12月13日
先週の作業なのですが。
S様のBCNR33 GT-Rのブレーキパッド交換作業でした。
一般的なブレーキはブレーキパッドと言う摩擦材が減ってくると
「残り少ないですよ~、そろそろ新しいパッドに換えてね~」と運転している人にわかるように、”キーキー”と金属音が出る様な構造になっています。
※キーキー音を無視して使用し続けると摩擦材だけでなくローターも痛めてしまい高い修理代になりますのでご注意を!
今回のS様号は目視の点検ではパッド残量はまだまだたっぷりですが、
軽くブレーキを踏むと”キーキー”と金属音が。。。
この場合考えられるのはブレーキキャリパーのピストンやゴム部品の劣化による作動不良なのですが、今回は少し珍しいパターンでした。
パッド交換の為に分解してみると、ブレーキパッド自体が経年劣化で錆びてヒビが入っておりました(T、T)
パッド自体がブレーキを踏むたびに変形してしまいますから、ブレーキを踏んだ時も手ごたえがなく利きが悪いですし、ブレーキペダルから足を離してもパッドが微妙にローターに触れている状態。。。
摩擦材が酸化して変質していたというのもあるかもしれません。
原因が分かったところで、ようやく新しいパッドの組み付け作業に入ります。
長年蓄積されたダストを落とし、スムーズに動くようにし、キャリパー自体(ピストン)の作動状態も確認。グリスアップし、新しいパッドを組み付けます。
今回はエンドレスのSSSを装着でしたが、親切に鳴き止め防止のシムも同梱されています。
交換後はブレーキタッチもカチッとし、気になっていたキーキー音も消えました♪♪
パッド残量が充分でも、汚れが溜まって動きが悪くなっていたり、正しい種類のグリスを正しい場所にグリスアップされていないお車を時々見掛けます。
たまーにですが、キャリパー自体の劣化による故障と言うのもあります。
構造自体は簡単ですが、ブレーキの利き不良や異音はブレーキパッドの残量だけでは判断できない場合もあるっていう事ですね~