2015年12月17日
チーフの宮本です。
今年は暖かいと言いつつも、もう12月後半です。
朝晩の通勤時間帯では、ヒーターを使用しながらという方が多いと思います。
最近はやりのハイブリッド車はヒーターを利用する季節になると
『燃費が悪化した』
『ヒーターが思うほどきかない』
などという声がありますので、ちょっと検証と改善を目指してみます。
実験車両は、たまたま目の前にあったのでヴェゼルの緑号です。
検証のためにまずは、水温計を装着。
流行のOBD接続のPIVOT製メーターを装着しました。
水温のついでに、エンジン回転数やモーター回転数が見れるこのメーターは様々な発見がありましたが、その辺はまたの機会に。
通勤をしながらちょっと検証。
純正の水温低いマークは、水温が55度になると消灯します。
消灯後アイドリングストップ機能が作動。
水温83度あたりでサーモが開弁し、水温が下がり始めます。
信号待ち等で、アイドリングストップをしていると70度付近まで水温が下がることもある。
30分程度の走行後であれば、ラジエターロアホースはごくごく低温である。(おそらく15度程度?)
ヒーターを使用するとより水温が下がる傾向がある為、長時間走行しても水温が49度以下になるとアイドリングストップしなくなるため更に燃費悪化。
検証結果を踏まえ、ラジエターの仕事量を少し減らすことを狙ってみます。
方法は昭和の車をほうふつさせるラジエター前にカバーを装着してラジエターに風を当てないというアナログな方法です。
まずは、半分を塞いでみました。
結果としては、ほとんど効果なしです。
長時間エンジン動作状態の場合のみ若干ラジエター内の水温が上昇するところまでは変化しましたが、サーモスタットによるコントロールが優先されて実水温にはほとんど変化がありませんでした。
参考に夏場の通勤時に、メーター表記で21km/Lの緑号は、最近ですと19.6km/Lまで悪化しています。
ラジエターを塞いでも効果が少ないという事で、次のアイデアはエンジンの発熱量を増やすことを考えます。
エンジンチューンやターボ化などが思い浮かびますが、非現実なのでちょっと方法を検討してみます。
解決が出来るかどうかはわかりませんが、燃費改善プロジェクトの今後にご期待ください。