バッテリー交換でクルマを変える!?
充電制御システム車には対応バッテリーが必要
愛車のバッテリーを交換する際に、気にかけていただきたいのが、「充電制御システム」と「アイドリングストップシステム」です。最近のクルマには、充電制御システムが搭載されていることがあります。これは、走行状態や充電状態に合わせてバッテリーの充電時間を短縮するシステムで、発電を担うオルタネータの稼働を休止しエンジンの負荷を軽減することにより燃費を向上させています。つまりオルタネータが発電したり停止したりを繰り返すわけですが、これに対応できるよう効率的に充電できるバッテリーが必要になり、充電制御車対応バッテリーの搭載が求められます。
バッテリーには過酷なアイドリングストップ
一方、信号待ちでなどでエンジンを停止する“アイドリングストップ”は、いまや発売されているほとんどのクルマであたりまえになっている環境性能を高めるための技術です。しかし、アイドリングストップシステム搭載車のバッテリーは、エンジンの停止と始動を頻繁に行いますし、さらにエンジン停止時にも電力を供給し続けるため電力不足に陥りやすく、バッテリーはとても過酷な状況に置かれています。そのためアイドリングストップ車に対応したバッテリーを搭載することが必要になります。アイドリングストップ車にはアイドリングストップ車用バッテリーを使用してください。
大容量バッテリー搭載でクルマの性能を引き出す
このように充電制御システム、アイドリングストップシステムを搭載するクルマは、対応バッテリーの使用が前提になりますが、その上でより容量が大きいバッテリーを搭載するほうが電力不足の心配が少なくなり、クルマが持つ本来の性能を発揮させることができます。例えば、充電制御システム対応バッテリーで、40B19Lという形式が標準品だとすると、60B19Lはより容量の大きい(形式の最初の2桁の数字が大きいほど大容量)バッテリーとなります。また、アイドリングストップシステム対応バッテリーで、M-42という形式が標準品の場合、M-65という容量の大きい(形式の最後の2桁の数字が大きいほど大容量)バッテリーを選ぶこともできます。
ここではコクピットにて作業を行ったバッテリー交換事例をピックアップしました(充電制御車、アイドリングストップシステム搭載車以外も含まれています)。バッテリーは定期的な交換が必要な消耗パーツですが、大容量バッテリーをチョイスすることで、クルマが“変わる”こともあります。バッテリーによる“カスタマイズ”についても、ぜひコクピットにご相談ください。