2016年12月8日
店長の杉本です。
今年は例年にも増して、気温の変動が激しい様にも感じます。
まだ暖かさを感じる日もありますが、急な冷え込みに備えての準備をお勧めします。
タイヤショップのZOOMでは、スタッドレスタイヤの履き替えがどんどん進んでいますよ。
本日の作業紹介は、そんなタイヤ交換の合間の模様です。
〇固着した車高調ブラケット交換
最近はメーカー努力もあり、車高調の固着はずいぶんと減ってきました。
一昔前は固着の代名詞とも思っていた某T社の車高調もネジ部が変更されてからは固着は皆無です。
むしろ緩みが発生するケースがあるので締め付けトルクが要注意だったります。
そんなこんなで一昔前であれば、そこそこ作業の出番があった車高調のロックシート破壊。
そういえば当時はねじ式の車高調が主流でしたので、ロックシートを破壊すれば解決で比較的簡単でした。
今回はロックシートは緩みますが、全長調整のケースが固着です。
ネジのかかり代が多いうえに、どこまでショックがあるか分かりづらいため難易度は高めの予感です。
そこはベテランの味でケースの下部を先に分解し、ショックのかかり代をチェック。
ショックがない部分は、サンダーで一気に切断しました。
ここからは慎重にショックとケースが重なる部分をやさしく表面だけカット。
後はタイヤショップならどこにでもある(?)ハンマーと鏨でケースを少しずつ割っていきます。
これでパッカーンと真っ二つになりましたので、後は新品ケースと交換です。
今回は固着防止のために、たっぷり潤滑剤を吹き付けたうえで組み付けました。
〇BNR34クラッチ交換
バツグンのコンディションを維持されている、BNR34スカイラインGT-R。
距離が伸びてきてクラッチのミートポイントも変わってきましたので、まだまだ乗るぞと言う事でクラッチ交換です。
純正があまりにも高価なため、今回はニスモのカバーとディスクをチョイスしました。
特段問題はありませんでしたが、メンテナンスを兼ねてクラッチホースもニスモ製に変更です。
フライホイールもニスモの設定がありましたが、ストリート仕様のため未交換です。
ミッションを下したついでに、リア側クランクシールとレリーズシリンダー&レリーズベアリングは純正新品にて交換しました。
(一部作業は外注となります)
外したクラッチも今すぐ使えない状態ではありませんが、こういったメンテナンスで良いコンデションを維持する車両は安心感が違いますね。
希少価値の高いBNR34とのまだまだ長いカーライフをお楽しみください。
今回もスタイルコクピットZOOMをご利用いただきましてありがとうございました。