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富士スピードウェイ走行準備など

2016年8月5日

チーフの宮本です。

街のタイヤ屋さんのコクピットZOOMには、様々な相談がやってきます。

出来ませんと言いたいこともありますが、なかなか出来ませんと言えない自分が悲しいです。

今回の作業紹介も常連のお客様から頂いた、そんな感じの相談事です。

開口一番言われました

『今年の夏、富士スピードウェイに走りに行くのでアライメント調整をしてほしい』

・・・・。

確かに有名なサーキットではありますが、関西からは疎遠ですし、何より走ったこともなければ行った事もありません。

まったくもってどうすれば良いかわからないわけですが、相談されたら一生懸命考えます。

富士スピードウェイと言えば国内随一のホームストレートの長さが特徴です。

1コーナーの侵入は未知の領域なわけで、そこらへんは安心感を確保したいので空力パーツを活かすため少し車高を下げてみました。

安定感は欲しいものの複合コーナーがたくさんある富士スピードウェイ、アライメントデータは旋回性を意識して少し岡山仕様とは違うデータにしてみました。

これが正解かどうかは走ってみてのお楽しみなわけですが、試乗を実施するとすこぶる良い乗り味です。

続いては長いホームストレートでの、温度対策です。

いろいろ考えつつ準備期間がなくなってしまったので気休め程度に、ARCのクールフィンを装着しました。

装着箇所は、ミッションケースとエンジンオイルパンにしてみました。

実は初装着のこの商品。

気休め程度のつもりがちょっと驚きました。

説明書には施工場所をしっかり冷やしてから作業をしてくださいと書いてありましたが、気にせずに油温90度付近にて作業を開始。

脱脂をして貼り付けるだけなのであっという間に作業完了なわけですが、そんなあっという間にクールフィンが触れないほど熱くなっています。

ものすごい熱伝導の早さです。

ためしに扇風機を当ててみると、あてた部分だけあっという間に温度が低下します。

装着後お客様に状況を確認すると、ある程度負荷をかけて走るといつもと同じくらいの温度まで上昇するけれどもアクセルオフからの温度下降が明らかに早いとの事でした。

さすがARCさん。今度からは気休めではなくきちんとした商品としてご案内します。

そんなわけで、にわか富士スピードウェイ仕様は完成しましたので楽しく走ってそこそこの結果報告を楽しみにしています。

つづいては、トヨタ86のアライメント調整です。

こちらは特段珍しい作業ではありませんが、なんとWEBをご覧いただいて片道約3時間をかけてのご来店との事です。

これはきちんとした仕事をしないと恐縮なので気合をいれて作業です。

早速測定を開始すると、ちょっと目を疑うような値が?!

さらに調整箇所の配置を確認していくと、これはやばい予感がします。

お客様にお話を伺うとステアリング流れの症状があるという事でますますイヤな予感です。

こういった場合はチマチマやるより一気にやる方が、安心です。

と言う事で、お客様の了承を得て足廻りの組み直しを実施しました。

一旦すべてをリセットしたかったため、調整可能部分も一旦左右共通の真ん中あたりに合わせての組み直しです。

そのうえで再測定を実施すると・・・。

ちゃんと適正データになるではないですか。(ほっとしました)

調整箇所の多い車両は、アライメント調整でみかけ綺麗なデータに調整を行える場合があります。

しかしながら根本的な原因を見落とすと、ステアリング流れの原因になったり直進性の悪化を起こす場合があります。

きちんと組み付けを行ったうえで、それでもデータに違和感があるときはアーム交換やフレーム修正などちょっと大事になる事もあるわけですが、多くの場合はきちんと組み込めば適正値に戻りますので組み付けひとつとっても要注意です。

測定が完了すれば調整をするだけですので、お客様の使用状況をお伺いし適正値に調整を実施しました。

後程、感想をお伺いしたところずいぶんと良くなったとの事で一安心です。

片道3時間はなかなかの距離ですが、いろいろ相談事もありましたのでまたのご来店お待ちしておりますね。

今回もスタイルコクピットZOOMをご利用いただきましてありがとうございました。

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