2016年2月5日
チーフの宮本です。
寒い様な暖かい様な今日この頃。
雪のあるうちにたっぷり遊びたいので、そわそわしています。
雪山遊びの翌日は、筋肉痛の為ロボットのような動きになっていますが、冷ややかに見逃してください。
本日の作業紹介は、100系マークⅡのラジエター交換です。
ラジエター交換と言えば、夏場に多い作業ですが、今回はちょっとしたメンテナンスとしての作業実施です。
元々はクーラントが時々減るとのご相談で、車両点検をしていると・・・。
ラジエターホースに膨らみを発見!!
ラジエターホースはタイヤと同じようにゴムとコードによるレイヤー構造なんですが、内部でセパレーションを起こしている模様です。
これは危ないので、早期交換が必要です。
続いて水漏れ箇所を探していると、ラジエターアッパータンクからの水漏れを確認。
セットでの交換となりました。
少量の水漏れだけであれば暖かくなってからの交換でもよかったのですが、ホースがいつまでもつかわからない状態でしたので早期交換に踏み切りました。
ところが対象車種100系マークⅡ AT車両の、対応ラジエターが意外と少ない!?
MT用は何種類かあるのですが、AT用となるとほとんど見当たりません(ラジエターがATクーラーを兼用しているため)
なんとかかんとか探しているとHPI製ラジエターがAT対応OKで発見しました。
サイズを見るとコア厚57mmと言う事で、少し嫌な予感もしますが他に見つからないためこの商品をチョイスしました。
作業を開始しまして、取り外しはサクサクッと完了♪
ごっそりラジエターを外したことで普段見えない部分が見えてきますので掃除を実施。
取り付けに関しては、涙が出そうなほどクリアランスが狭い!
サクションパイプ等を変更してあることもあり、極小クリアランスでしたが知恵の輪状態で何とか装着。
各種パーツの取付位置を修正しつつ、何とか最大限のスペースを確保できました。
それでもサクションパイプとシュラウドのクリアランスは極小ですので、時々はチェックをしましょう。
取り付けには苦労しましたが、HPIのラジエターはアルミ製57mm厚のコアで作りもきれいなのに、かなりリーズナブルな価格設定ですのでお得感満点です。
後は、入念にエア抜きをして作業完了・・・。
のはずが、またもや事件が!
水漏れチェックの為、まずは水を入れてエンジンを始動したのですがいつまでたってもサーモスタットが開弁しない(涙)
『ラジエターが高性能過ぎてなかなか温まらないのでは?』などと自分に言い聞かせましたが、どうにもならないのでサーモスタット固着と判断しました。
お客様と相談のうえストリートカーという事で、純正新品のサーモスタットを取り寄せしました。
この間長らくお待たせいたしまして申し訳ありませんでした。
純正部品が届きましたら、再度水で漏れチェック。
気温が低いため開弁までにかなりの時間を要しましたが、今度はOK。
水漏れもありませんので、いよいよクーラントを投入してエア抜きをきっちり実施ました。
お客様納車後しばらく走行いただいてから、リザーブタンク内の量調整を実施し作業完了です。
このきれいな車両は、なんと走行距離23万キロオーバーながらオーナー様のきちんとしたメンテナンスで絶好調を維持しています。
次なるリフレッシュプランもご相談いただいておりますので、きっちりメンテナンスで30万キロオーバーを目指していきましょう♪
今回もスタイルコクピットZOOMをご利用いただきましてありがとうございました。