2015年12月10日
チーフの宮本です。
一旦の冷え込みから、少し暖かい日が続いていますね。
そんな影響もあってか、平日の作業待ち時間は平年と比べて少なめです。
再度冷え込むと一気に作業待ちが増える可能がありますので、今のうちの履き替えがオススメです。
さて本日の作業紹介は、ポルシェ964です。
ポルシェ好きにはたまらない空冷モデルの964ですが、手慣れた車種ではないんです。
それでも、某エアロメーカーの社長様からの頼みとあれば断れないのが当店ですので、勉強もかねて作業開始です。
まずは足廻りを眺めてみると、リアの足廻りは独特の形式です。
赤丸部分が調整部分になっていて、よーく眺めていると動き方が想像できたのでとりあえず動かしてみます。
一見複雑ですが、動かしてみると動きはシンプル!
さすがはポルシェ整備性も考慮されている模様です。
フロントに目を移すと、少し変わった形ではあるもののストラット形式のサスペンションです。
しかし念のためよーく目を凝らしてみてみると、キャスターとキャンバーの調整箇所を発見!
危うく見落とすところでした。
ということで、フロントはキャンバー&キャスター&トー・リアはキャンバー&トーのフル調整という事でやる気は満点です。
ポルシェのノウハウはないものの、メーカー基準値を見ていると狙いがなんとなく見えてきます。
フロントのトーは接地感の向上を狙っているのかなぁとか、リアのキャンバーはRRの特性を考慮しているのかなぁとか・・・。
それはそれとして、現車はローダウンされていますのでメーカーの狙いと現状を総合的に判断して、適正データに調整しました。
調整前の写真を撮り忘れたのですが、フロントタイヤがフェンダーから盛大にはみ出していたり、車高が後ろ下がりだったりしていました。
調整後の立ち姿を見ると『これぞ!ポルシェ』という感じのかっこいいスタイルに仕上がりました♪
次があるかはわかりませんが、964の足廻り構造が理解できました。
新たな発見がなくならない仕事ですが、日々勉強でどんどん成長をしていきたいものです。
今回もスタイルコクピットZOOMをご利用いただきましてありがとうございました。