2019年9月10日
本日ご紹介するのは、
7月のPCM(ポテンザ サーキット ミーティング)にも行かれていた、
インプレッサ WRX STI(GRB)にお乗りの“超”常連さん(^-^)
今回は、以前から気になっていた車高調の異音が、最近ちょっと大きくなってきたので
約50000kmの走行距離も考慮し、ついにオーバーホールを決断されました。
ちなみに装着していた車高調は、以前ご購入いただいたクスコの単筒式車高調
「CUSCO SPORT ZERO-3S」(現行のSPORT Sと同じタイプです)
まずは車両から取り外し、分解しながら各部を細かくチェックしていきます。
その結果、少しガタの出ていたフロントのピロボールや、
ひび割れたゴムのアッパーシート、
ゴムが偏っていたリアのロアブッシュや、
リアのアッパーマウントブッシュなども、同時交換となりました。
ちなみに、この時点でしっかり点検していないと、
あとで部品がダメになった時は、再度分解したり、アライメントの再調整が必要になったりと、
お客様に金額的な負担も生じますので、
実はこの点検、長年の経験が試されるとっても重要な作業なんですよ!
そんな点検と分解が全て終わると、
シートやブラケット位置などを全て記録して、やっとダンパー単体の状態になりました。
あとはクスコさんに送って、
“一流エンジニアさん”に、こだわりのオーバーホールをしてもらいます!(^-^)
そんなオーバーホールを頼んでいる間に、お店では追加注文のパーツを取り付けていきますが、
追加で取り付けるのは、ハッチバック車の弱点を補強する
「クスコ パワーブレース リヤエンド」と
スバル車を知り尽くしたSTIが、レースを通じてその性能を実証した
「STI リヤアンダースポイラー」
ちなみに取りつけの方は、まずリヤバンパーを外し、
パワーブレースを取り付け、
最後にアンダースポイラーを取り付けると、サクサクっと完了!のはずが・・・
箱を開けて説明書を読むと、
「これ同時装着無理ですやん!」という事実が発覚!(T_T)(T_T)(T_T)
でもご安心ください!
そこはいつもの加工を“大量に”ほどこし(汗)、なんとか同時装着できましたよ!(^-^)
(上ー装着前 下ー装着後)
そんな加工作業が終わると、
オーバーホールを終えたダンパーが、ついにクスコさんから到着!
そこから、新品のアッパーシートやブッシュを使って、
(この二つ、同じものなんですよ!)
ブラケットなども、キレイにお掃除しながら、
(上ーお掃除前 下ーお掃除後)
新品のピロボールや、
新品ブッシュに交換したロアブラケットを組み込み、(あ!ピントが・・・(>_<))
以前と同じ寸法で各部を組み付けると、
やっと元通りの形になって完成です!
そして最後の仕上げは、当店こだわりの「匠アライメント」
以前クスコのエンジニアさんに教えてもらったGRB㊙データを駆使し、
GRBの特性を活かした、こだわりのセッティングに仕上げましたよ!
そんな感じで全ての作業が終わったので、オーナーにも来店していただき
とりあえず以前と同じ減衰力の位置で、試乗してもらったんですが、
気になるオーナーの第一声は・・・
「朝子さん、これ全く別物!(・_・;) 」
「同じダンパーと思えないぐらいしなやかで、異音も全て消えてる!(・_・;)」
と、大満足の様子!(^-^)
新品時よりしなやかになった理由は?
アサブロファンなら、もちろん分かりますよね?(^-^)
今回のようなオーバーホール可能なダンパーは、少しお時間はかかるものの
作業後は、今回のように乗り心地や足の動きが劇的に変化します!
ダンパーは、毎日少しずつ少しずつ性能が低下していくので、
特に毎日乗られているオーナーは、その変化が分かりにくいんですが、
定期的なオーバーホールを施すことで、作業時の交換部品も少なくなり、
結果的にはお財布にも優しい事になります。
ほとんどのオーバーホール可能なメーカーだと、オーナーに合わせた仕様変更も可能ですので
「この車高調、だいぶ前に買ったんだよね~」
「俺だけのセッティングに変更したい!」
なんて方は、当店までお気軽に相談して下さいね(^-^)
今回は完成まで大変お待たせして、本当に申し訳ありませんでした。
以前より熱い走りが可能になったGRBで、来年のPCMは「R○-8」を抜きましょうね!
(個人的にも全力でサポートさせていただきます(^-^))
今後とも末長くよろしくお願い致します。