2018年2月8日
「座ることは、人間にとって労働です」
これは昨年のレカロで講習を行った時に、講師の方が一番最初に言っていたお言葉。
ちなみに私も知りませんでしたが、
直立で立っているときの、腰部の椎間板にかかる圧力を「100%」とすると、
正しい着座姿勢の状態でも、「140%」
猫背での着座姿勢になると、なんと「190%」もの圧力がかかるそうです。
(上記数値は参考値です)
私も座っているときの方が腰には優しいと思っていましたが、実は違っていたなんて・・・( ・_・;)
だから長時間運転するクルマのシートって、体のためにも本当に重要なんですよ!
さて本日ご紹介するのは、
「純正シートがなんだかしっくりこなくて、長時間運転していると疲れる!」
と言われていた、ロードスターRF(NDERC)にお乗りの常連さん。
今回いろいろとご相談した結果、ロードスターをさらに楽しむために!
なんとレカロシートを2脚もご購入いただきました!
ちなみに気になるシートの方は、運転席にホールド性能が高い
「RECARO SR-7 LASSIC2(ブラック/ブラック)」
助手席には、同乗者の方が乗り降りのしやすいようにと、
「RECARO SR-7F LASSIC2(ブラック/ブラック)」をチョイス!
私も仕上がりが早く見たいので、早速作業を始めましょう!
まずは、しっくりこないと言っていた、こんな純正シートを取り外すと、
ん?「BOSE」???
そうなんです!マツダ純正のBOSEサウンド車と一部のグレードには、
シートのヘッドレスト部分に、スピーカーが埋め込まれているんです!
でも外しちゃうと、オープンカーなので音が聞こえにくくなりそう・・・
そんな方にオススメなのが、今回取り付けした大阪にあるトライアルさんの
「シートバックバー スピーカーカバー(カーボン)」(もちろん左右ですよ!)
この商品は、下の小さい穴が開いた部分にスピーカーが2個埋め込まれていますので、
シートを交換しても、今まで通りにオーディオやハンズフリーが楽しめる優れものです!
ちなみに作業の方は、純正のカバーを外し、
小加工してはめ込むと、こんな感じで完成!
カーボン柄なので、ロードスターのレーシーな雰囲気にピッタリですよ♪
そんなカバーの取り付けを終えると、いよいよお次はシート本体の取り付け。
シート本体と車内とのクリアランスが少ない車なので、かなり気を使いながらの作業でしたが、
無事全ての作業は終了しました。
完成すると、レザーとレッドステッチのLASSIC2が、
ロードスターの純正と言っても過言じゃないほど、ベストマッチ!!!
また、カーボンのスピーカーカバーも、さりげなく純正風に溶け込んでいましたよ(^.^)
こんな感じで完成したロードスターRFなんですが、
納車して数週間後、再度ご来店されたので、点検かな?と思って聞いてみると、
「朝子さん、やっぱりなんだかしっくりこなくて・・・」とのこと。
実はレカロシートを取り付けられている方でも、
今回のお客様のようにシートポジションに悩まれている方は、
かなりいるんじゃないかと思っています。
「身長が160cmの人と190cmの方が、説明書通りの同じシートポジション」
これは、私の20数年の経験上、ありえないと思っています。
なので、今回のお客様に対しても、いつも通り不満点を何度も聞き出し、
高さの上下変更や前後バランスを、何度も何度も試行錯誤した結果、
先日やっとオーナーから
「朝子さん、走っていても体をずっと包まれているようで、最高のポジションです!」
と合格点をいただき、本当の意味で完成しました(^.^)
ちなみに、その時調整用に使った一番薄いワッシャーは、わずか「3mm」
今回のオーナーは知っていますが、その3mmで大きく変わるんですよ~!( ・_・;)
今は走るのが楽しすぎて、止めるまでいつまでもロードスターに乗っていそうなオーナー!
今回はいろいろとご協力いただき、本当にありがとうございました。
これからは思いっきり楽しんで下さいね(^.^)
今後ともよろしくお願いいたします。