2014年8月1日
先日、ちょこっとだけお見せしたVOLTEX(ボルテックス)GTウイング。
いつも岡山県からわざわざご来店いただいているお客様のS2000に、ついに取り付けしたので今日はご紹介します。
さて本題のウイング取り付けの前に、お客様から依頼のあったメンテナンス関連を先に行いました。
まずS2000には多い、ブレーキペダル横方向のガタ修理から開始。
ペダル脱着はスペースが無く至難の技でしたが、詳しく点検してみると
1段目右画像の赤丸部分にあるブッシュが摩耗してガタが発生していたんですが、
ブッシュ単品の部品設定が無かったのでペダル一式の交換となりました。
(強度不足のためか?、ブラケット本体も少し歪んでいました)
そしてお次は、長期間交換していなかったというエアクリーナーの交換。
今回はホンダ純正を使いましたが、この色の違いが分かっていただけますでしょうか?
こんな基本的なメンテナンスが、お車のポテンシャルを引き出す上でかなり重要なんですよ!
さてお待たせしました!本題のボルテックスGTウイング取り付けなんですが、
「GTウイングなら今までに何度かあったでしょ?」
と思ったあなた!今回はちょいと違うんです!!!
実はボルテックスさんでもS2000では日本初となる
「スワンネックタイプ GTウイング」を今回初取り付けさせていただきました。
「スワンネックて何?」という方のためにご紹介しますと、現在スーパーGTでは主流な構造のウイングで、
通常ではウイング下面にステーが装着されている物に対し、このスワンネックは
ステーが一度前に伸びてから後ろ向きに湾曲し、ウイング上面でつり下げる構造になっていますので、
空力上重要なウイング下面の抵抗を少なくする事ができます。
(ただし、従来のウイングとは力のかかる方向が変わるために、専用のウイング構造が必要だそうです)
ちなみに名前の由来は、この湾曲したステーが白鳥(スワン)の首を思わせることから、スワンネックと呼ばれているみたいです。
さて取り付けに関しては、目立ち度抜群のピンクボディに傷を付けないように
しっかり養生して穴開け加工などを進めます。
そしてついに完成すると、斬新なスタイリングで見た目も抜群!
お客様が帰宅後にインプレッションを教えていただいたんですが、
今まではS2000特有のリアが浮き上がることで、特に高速ではリアが安定しなかったんですが、
装着後は「激変!」リアがかなり安定する事で安心して踏んでいけるようになったそうです。
実は、今回ご予約いただいたのは約半年前の2014年1月。
形・値段も全く分からない物を長期間おまちいただき、本当に有り難うございました。
また、いろいろとご協力いただきましたVOLTEX様にも、この場を借りてお礼申し上げます。
今後とも末永くよろしくお願いいたします。