2014年12月10日
以前にも何度かご来店いただいた、かなり良い感じのスタイルが特徴のフェアレディZ(Z33)のお客様。
今回は、
「車高はそんなに落としていないのに、リアタイヤの内減りがひどいのでなんとかなりませんか?」
と、ご相談がありました。
実はこのZ33やZ34のフェアレディZ、V35・V36のスカイライン、E51エルグランドなどは、
車両の個体差も少しあるんですが、数センチローダウンしただけで
リアのキャンバー(ハの字の角度)がレーシングカーなみになってしまい、
そのままアライメントを調整しても、調整範囲の少ない純正の偏芯カムではノーマル値まで戻す事ができないんです。
でもそのままじゃ、1本数万円もする高価な19、20インチタイヤは内側だけが摩耗!
もちろん「経済的負担はかなり大!」となってしまうんです(T_T)
「でも大丈夫!そんな方にはこれ!」
と今回私がオススメしたのが、当店で以前にも取り付け実績のある、おなじみアムテックスさんの
「リアキャンバーアームキット」
これさえあれば純正よりも調整範囲がかなり広くなり、ノーマル以上にキャンバーを起こす事も可能になります。
(極端なローダウンでは無理な場合もあります)
さて作業の方はといいますと、まず2段目真ん中画像のように純正の偏芯カムを外し、長穴にペンでマーキング。
お次に、そのマーキングした、調整範囲が広くなる部分をリューターで削っていきます。
(当然失敗するとメンバー交換になるので細心の注意が必要です!)
削り終わると、同梱されている調整範囲の広い偏芯カムを付けてリア後ろ側のトーアームは完了。
そして3段目真ん中画像のようなリア前側のキャンバーアームを交換すると、
キャンバーアーム関連の作業は終了です。
さらに、今回同時注文いただいたご存知「リジカラ」を、メンバー取り付けボルトの上下に取り付け。
この商品は、メンバーを固定しているボルトのセンターに付属のカラーを追加することで、
メンバー取り付けの精度を飛躍的に向上!結果的に直進性やトラクションアップに効果があります。
最後にアライメントを調整して、作業前に測定していたデータと比べるとかなり効果絶大!
(5段目左(取り付け前)、5段目真ん中(取り付け後))
約3度ぐらいあったリアキャンバーが、約1度まで復元しましたよ(^.^)
これならリジカラの恩恵もあり、直進性能も向上して極端な内減りに悩まされることも無くなると思います。
今回は長時間お待ちいただき、本当に申し訳ありませんでした。
走行後の感想も、後日ゆっくり聞かせてくださいね。
今後とも宜しくお願いいたします。