2022年3月19日
南大阪のタイヤ屋さんのコクピットさつま貝塚です。
本日御紹介する作業は最近流行りのリフトアップ作業です。
リフトアップは大体次の3パターンだと思います。
①純正サスペンションにスペーサー(アダプター)取り付け
②コイルスプリングをリフトアップ仕様の物に変更
③リフトアップ仕様の車高調に変更
今回はタイトルにもある通り、①のスペーサー取り付けパターンでリフトアップを行います。
当店ではこのパターンが一番多いですね。
作業車両はこちらのKF型CX-5です。
作業前はこんな具合です。
SUV車なのでそもそも車高は高いですが、更に車高上げを行う形ですね。
車高上げを行いつつ、純正では若干前傾姿勢になってしまってる点も補正します。
その為に用意したスペーサーは『ACC EZ up LIFT-UP SPACER』です。
この製品だけの取り付けで、タイヤ外径アップや他のリフトアップ部品を使用しない場合は車検対応で安心です。
スペーサーだけでリフトアップは完成しますが、このお車はフロントサスペンションがストラット式なので、リフトアップするとキャンバー角がポジティブ方向にズレてしまいます。
しかも純正では調整機能がありません。
そこで別途オプションとして『AMTECS EZカム XR』のキャンバーボルトも用意させて頂きました。
これでズレてしまうキャンバー角の補正を行います。
ですので、取り付ける部品はこの様になります。
では早速取り掛かります。
まずはフロントショックアブソーバーを外します。
外したら今度はアッパーマウントにスペーサーを取り付けます。
ショックアブソーバーはバラさずに、スペーサーだけ追加する形ですね。
これを付けるだけの為に、ショックアブソーバーの脱着をしましたww
完全に車体から降ろさなくてもいい方法はないもんですかねぇ・・・
そんな横着したい気持ちもありますが、こんなに狭い箇所なのでまず無理なんでしょうねぇww
車両にショックアブソーバーを戻す時は、キャンバーボルトも付けますので、ここのナックル固定ボルトは1本使わなくなります。
今後出番はないと思いますが、大切に保管して頂きます。
交換後はこんな風になります。
大抵は上側にキャンバーボルトを取り付けます。
今回はネガティブ方向に調整幅を多く取りたいので、ワッシャー部分の「タブ」が車両内側を向く様にセットしました。
ボルト自体はこの段階では中立位置での取り付けで、アライメント調整時に初めて偏心ボルトを回す感じですね。
ここまででフロントの作業は完了です。
続いてリヤです。
リヤはスプリングとショックアブソーバーが別構成タイプなので、作業は比較的簡単ですね。
スペーサーを付けるのはスプリング上部なので、まずはスプリングを支えてるアームを開放します。
そうしたらスペーサーをスプリング上部に固定して、スプリングを元通り組み付け完成です。
フロントもリヤもこのまま締め付けたらとりあえずは完成ですが、コントロールアームのブッシュは車高変化により負荷が掛かってますので、一度全てブッシュを開放して1Gにて締め付けてます。
1G締めが良いという方も居れば、左右同じ取り付け方なら問題ないという方もいらっしゃいます。
特に指定がない場合は当店では基本的に1G締めを採用しております。
締め直しが完了したのでタイヤ・ホイールを付け直して、初期馴染みの試運転をしたらリフトアップ完成です。
車高はこんな具合になりました。
車検対応とはいえ、かなり車高が上がりました。
走破性アップは期待出来ますし、見晴らしもよくなって、前方車が背の低い車種だと渋滞や混み具合も視認出来るかも?
そんな感じで作業は一通り完成で、残すは馴染ませ後のアライメント調整くらいです・・・
といいたい所ですが、今回はユーザー様が遠方にお住まいという事を加味して初期馴染みの試運転後に調整させて頂いたので、当日作業で全部バッチリ完成しちゃいました。
当店ではCX-5のリフトアップ第一号でした。
トラブルもなく完成したので何よりです。
EZ up LIFT-UP SPACERの取り付けは、コクピットさつま貝塚までお気軽に御相談下さい。