2020年12月1日
タイヤのパンクって色んなパターンがありますが、損傷部の位置やタイヤの状態によってはパンク修理が出来ない事もあります。
例)①タイヤの角に異物が刺さってる
②損傷個所が複数ある(3カ所以上)
③損傷個所が2カ所で間隔が近い
④タイヤ内面および外面に空気圧不足による引き擦り痕がある
⑤タイヤ側面を擦って穴が開いた
⑥タイヤのヒビ割れ部から空気が漏れている
等々まだ色々ありますが、上記の様な場合はパンク修理不可となりますので御注意下さい。
理由としてはそういったタイヤでパンク修理しても、走行中にバーストしたりタイヤが変形する恐れがある為、安全・安心な状態に戻せないからです。
タイヤ損傷によるダメージで、著しく強度が下がってしまうので、こればっかりはどうしようもありません。
今回は上記の例の②に該当する状態でしたので、新品交換させて頂きました。
タイヤサイズは215/65R16でSUVタイプのお車です。
空気を入れても一日もたないという事で、暫くは空気をマメに補充してだましだましという形で乗っていた様です。
外して見てみるとなかなかえげつない状態です・・・
『損傷個所その1』
位置的にはトレッド中央部なので、内面修理でも外面打ち込みの簡易修理でも問題なさそうですが・・・
問題はこっちです。
『損傷個所その2』『損傷個所その3』
タイヤの角に刺さってるので、ここだけでもタイヤの構造上修理出来ないのですが、更に真横にもう1発刺さってます。
『損傷個所その1』の様な修理可能個所であってもこの位置関係は間隔が近過ぎるので、こういった場合も修理出来ません。
例の③の状態ですね。
なかなか珍しいケースで、滅多にこういう状態のタイヤはお見受けしないのですが、話を伺うと工場勤務の方で釘はよく扱う上に社員駐車場に落ちてる事も珍しくない様です。
偶々運悪く一度に3カ所も刺さってしまった形の様ですね。
他のタイヤもパンクはしてないものの、劣化していたので気持ちよく4本交換させて頂きました。
元々は性能よりも価格優先という事で、SUV用でもミニバン用でもないベーシックなタイヤが付いてましたが、この機会にSUV用のH/L850に交換させて頂きました。
以前より性能向上は勿論、安全性もアップしたと思います。
ですがいくら高性能なタイヤにしてもパンクしないタイヤはないので、今回の様な状況が再発しない事を祈るばかりです・・・