2023年8月22日
V40 D4のタイヤ交換です。
タイヤ交換はメンテナンスの基本ではありますが、4本交換ともなるとかなりの出費となるので、多くの方は出来れば交換したくないと思っている筈。
そんな作業のタイヤ交換なので、タイヤを出来るだけ長持ちさせて頂く為にも、今回はアライメント調整をタイヤ交換とセットで施工させて頂きます。
そして現在付いてるタイヤがコチラです。
真横から見るとゴムの油分が抜けつつあるだけで、多少の変色はあるものの普通な感じです。
ですが一度トレッド面に目を通すと・・・
はい・・・御覧の通りの惨劇です・・・
実は外側の摩耗でタイヤ交換の御相談でしたが、覗き込むと内側も非常にマズい状態です。
というか寧ろ内側の方が全周内部コード露出なので遥かに危険です。
角しか接地してない様な減り方で、内側の角は完全に削れてタイヤの形が変わってしまってます。
タイヤの幅はサイズ表記的には205ですが、実際の接地幅は軽自動車サイズの145や135以下になってると思います。
空気圧もそんなに点検しなかった様ですので、その影響も大きいですね。
そんな危なっかしいタイヤではありますが、何とか無事故で御来店頂いたので早い所安全な状態に戻していきます。
まずはタイヤを新品に交換します。
選んだタイヤはBRIDGESTONEのREGNO GR-XⅡです。
静粛性と剛性を両立したプレミアムカコンフォートタイヤですね。
そんなプレミアムなタイヤに交換したらアライメント調整開始です。
ベーシックなタイヤでもプレミアム感のあるタイヤでも、アライメントが狂ってると摩耗速度は当然加速します。
長く使用して頂く為にもアライメント調整は重要です。
当店としましては長く使用されると、タイヤ交換までのサイクルが伸びて仕事が減る事に繋がるので、痛い所ではありますww
そんな冗談はさておきww
アライメントの方はというと調整可能個所は前後トーなんですが、前輪のトーは左右差全くなしの基準値にかなり近い数値でしたよ。
いつ作業したのかは定かではありませんが、サイドスリップ調整が完璧ですよね。
しかしリヤは少々大きい左右差があり、メーカーの基準値範囲内からも外れた数値が表示されています。
これが原因で知らず知らずのうちにステアリング操作は、意識しないレベルで常に修正舵を当てながら走行していた可能性もありますね。
という事で、調整必須です。
でも片側はメーカー基準値ドンピシャなので、反対側のみ調整する形です。
そうすると今度はフロントのトーがズレるのでフロントも調整が必要になる訳です。
指定の数値にフロントトーを左右共調整したら作業完了です。
試運転がてら店舗外周を走りましたが、何の異変も感じる事なく確認が終わりました。
ステアリングセンター位置やステアリング操作感、操安性等々何も問題ありません。
やっぱりアライメント調整されたお車は安定感が違いますね。
試運転後にタイヤWAXをヌリヌリしまして、後はお引き渡しだけですね。
今回の作業で一旦タイヤの異変はリセット出来ましたが、今後は日頃のメンテナンスも重要です。
タイヤ交換したからと言って乗りっぱなしのノーメンテナンスではあっという間に、入庫時のボロボロ状態に近付いてしまいます。
タイヤ交換後は必要に応じて空気圧(窒素ガス)調整やタイヤローテーションが必要です。
そういったメンテナンスを行う事でタイヤを長く御使用して頂く事が可能になります。
逆を言えばアライメント調整まで施工したお車でも、メンテナンスしなければタイヤを長くは使用出来ないんです。
タイヤって見た目はどれもただの輪っか状のゴムでさほど変化はないし、冒頭でも述べた様に出来れば交換したくないものです。
ですので暫く交換せずに済む様にする為には、良い状態を保つ事が長持ちさせる秘訣です。
乗りっぱなしより手間は掛かりますが、そもそもお車を維持するという事自体が手間の掛かる事なんですww
タイヤ交換だけではなく、交換後のメンテナンスもコクピットさつま貝塚まで御気軽に御相談下さい。