2022年5月22日
南大阪のタイヤ屋さんのコクピットさつま貝塚です。
本日は常連様のジムニーのラジエター交換作業です。
交換の原因はこんな状態です。
①乗って来て頂いただけですが、エアコンのドレンとは別でアスファルトに何やら液垂れの痕があります。
②ピントが合わず分かりにくいですが、バンパー裏辺りに一部染みの様な痕があります。
③そして漏れていた液体がLLCだと判明した瞬間です。ラジエターアッパータンクから確実に漏れています。
原因が判明してるので後は交換していくだけですが、今回は故障修理ついでに大容量化します。
用意したのは『TRUST GReddy TW-R』の軽量オールアルミ製ラジエターで、ノーマルラジエターよりもコアの厚みがあり、その分LLC容量が増えております。
LLC容量を増やすことは、純正よりも水温上昇を遅らせる事に繋がりますね。
ついでなのでラジエターのアッパー/ロアホースも同時に交換します。
コチラもTRUST製を準備しました。
では早速交換を進めます。
まずは故障してしまった純正ラジエターを摘出します。
その前にLLCを抜くのが先ですねww
外れたら電動ファンやシュラウドは再利用するので、ラジエターと分離します。
ファンが外れたので純正とアルミラジエターの容量比較です。
「大人と子供か?」ってくらいにコアとタンクの厚みが違いますw
厚みが違うのでラジエターホースは当然ながら短縮加工必須です。
で、ファンを移植しました。
車種専用の設計にはなっているラジエターですが、同じJB23Wでも7型以降はシュラウド加工が必須です。
今回のジムニーは7型以前のモデルなので、無加工ポン付けです。
厚みが増したラジエターは車体側の加工もなく搭載出来ました。
エンジンとラジエターのホース口の距離が近付いたので、現車合わせでホースを切っていい感じに詰めます。
最後にLLCを注水してしっかりエア抜きをして完成です。
エア抜きしながら異常がないか各部確認しながらアイドリングさせます。
といっても作業中も確認作業はしているので、この段階で何かトラブルが出る事はほぼありませんがww
稀に新品のラジエターが不良品で、エア抜き中は問題なく、ラジエターキャップを付けて加圧された時にLLCが漏れるというのは、過去に数件ありました。
まぁでも今回はそんな初期不良に出くわす事もなく無事に完了です。
ただラジエターキャップは付属品では純正より高圧力の開弁圧力127kPa(1.3kg/cm2)の物が付いています。
純正は開弁圧力108kPa(1.1kg/cm2)なので、ラジエターキャップは純正と同圧力の物に変更します。
モータースポーツ的なお車の使い方なら付属品でもいいですが、ストリート走行のみではそこまでの圧力は不要ですし、交換していないホース類へのダメージを考えると純正圧力が安全です。
そしてこれがアルミラジエター搭載後のエンジンルームです。
純正ラジエターよりも耐久性や機能が向上しただけでなく、一番目に入るタンク部分はバフ掛けされてるので、美観向上にも一役買っています。
インテリアやエクステリアと同様に、エンジンルームも一種のドレスアップとして使えますよね。
という訳でラジエター交換が無事完了しました。
余談ですがこちらのラジエター、追加メーター(水温計)用の穴が開いてるので追加メーターを付ける際に、アッパーホースをカットしてアダプターを割り込ませる必要がありません。
今回の様に追加メーターを付けていないお車には、穴をふさいでいるネジがあるので水温計ありなしに関わらずどちらにも使用可能です。
【おまけ】
カスタムやチューニングでの通常交換ならいつも通り載せ替えるだけでいいのですが、今回の様な故障修理だとLLCが漏れて各部に飛び散ってるので、かなりの異臭が残っています。
なのでラジエターがあった場所を中心に必要以上に水で洗い流したりしています。
これをするしないではLLCの臭いの残り方が雲泥の差です。
洗い流しても少しの間はまだ微かに臭いがしますが、気付いたら臭いがしなくなったという感じで臭いは落ち着きます。
この作業をしないで新品ラジエターを載せると、もうお判りですよねww
はい、臭いが残ったままになります・・・
この作業はラジエターを外した時にしか真価を発揮しないのですが、故障での交換では必須ですw
ラジエター交換はコクピットさつま貝塚までお気軽に御相談下さい。