2021年7月3日
ハイラックスのリフトアップ作業の紹介です。
リフトアップも盛んになってきて、スペーサーで上げたりスプリング交換で上げたり、車高調キットで上げたり色んな手法がありますね。
そんな中から今回選んだ方法は、スプリング交換によるリフトアップです。
方法は至ってシンプルで、純正ショックアブソーバーやアッパーマウント等は純正を加工せずにそのまま使い、純正のスプリングの代わりにリフトアップスプリングに交換という方法です。
因みに何故フロントのみ上げるのかというと、御覧の通り少し前傾姿勢なんですねぇ。
リヤもリフトアップ出来ますが、リヤも上げると若干前傾姿勢が残る様なイメージです。(とはいえ純正よりは水平に近くなります)
前から見ると既に車高が高いですが、今から更に上げる作業開始ですw
何台も作業したので慣れたものですが、まずはショックアブソーバーをゴソッと外してしまいます。
文章で書くと一瞬ですが、初めての方は「そんなに分解するの!?」ってなると思います。
まぁでも作業の基本は『邪魔な物は外す』なんですよw
お目当ての部品を取り出せるように、邪魔な物を外してスペースを作ります。
で、ショックアブソーバーが外れたら、これまた分解してスプリングを入れ替える訳です。
交換に使うのは『JAOS BATTLEZ×COIL』です。
純正のスプリングと比べると、巻き数が多く全長も少し長めです。
より沈み込み難くして、その分でリフトアップする形ですね。
これが結構組み込むのが大変なんですww
車重がそこそこあるので、スプリングが硬いんです。
でもアッパーマウントが固定出来るまでこのスプリングを圧縮しないとダメなんです。
工具が外れてスプリングが炸裂したら・・・
色々大変なのは容易に想像出来ますねww
そんな恐怖と闘いながら、工具の負荷が許容限界になる前にせっせと組み込みます。
組込時もアッパーマウントの位置が適正位置でないと、ロアアーム側のブッシュに負担が掛かったり、そもそも取り付け出来ないなんて事もありますよ。
マーキングを打っておけば多少ズレてても、全部バラシたりせずに微調整で対応可能です。
正直この作業の為だけでいいから、「スラストベアリングを入れてくれ・・・」と思ってしまいますww
ともあれ何とかすんなりと付きました。
後は外した部品を元通り組み付けて完成ですね。
タイヤを付けて少し動かすと、いい感じに水平くらいになってるのではないでしょうか?
こういうタイプのお車は、メーカーは恐らく荷物を積んで姿勢が正される事を想定してやや前傾姿勢にしてると思いますが、生憎と当店のお客様はそこまで荷物を載せてない事が大半です!
そうなるとリフトアップってなっちゃいますよねw
どのぐらい上がったかというと、ノーマルがこの感じです。
ノーマルでもそれなりにフェンダーアーチまでスペースがあります。
それがリフトアップ後はこんな感じになりました。
アッパーアームの角度で、リフトアップ度合いが分かりますね。
上がり幅は今回の作業では約40mmでした。
ただこの数値に関しては車両個体差が影響しますので、参考程度でお願いします。
もしかすると40mmより上がる事もあれば、そこまで上がらないという事もあり得ます。
最後に作業前後ですが、お車よりも天候の変化が凄まじいですよねww
たったの数時間でこの空模様の変わりようです・・・
そんな感じで本日は取り付け作業までです。
少し馴らし走行(エンジンでいう所のラッピングみたいなもの)して頂いて、後日アライメント調整です。
それが完成して、当作業完結です。
当店は大阪南部のタイヤショップですが、足廻り作業も行ってます。