2021年5月23日
MH34S ワゴンR に搭載されているエンジン、R06Aの補器ベルト交換作業です。
ユーザー様曰く、『走行中にベルト鳴きの様な音がする』との事で、当店でも異音確認しようとあれこれ点検しましたが、結果的に点検時は何の異音も確認出来ませんでした。
異音ってずっと症状が出てれば確認出来るんですけど、症状が出たり出なかったりという場合は、大抵の点検時には何の異常症状も確認出来なかったりするんですよね。
車に限らず家電なんかでもそうだとは思いますがww
そんな感じですが、ベルトの貼り具合や損傷度合い等、取り付け状態で確認してみたところ、「若干ベルトの背面が摩耗傷あるかな?」という程度でした。
今すぐに切れるとかそんな感じではないですが、「異音が気持ち悪くて安心出来ない」との事。そもそもの原因がベルトなのか怪しいところではありますが、ベルト交換で様子を見る事になりました。
なのでまずは現在使用中のベルトを外して、新品と比較してみます。
ベルトはタイヤを外して更にカバーを外したら、後は簡単に外せる構造の様です。
テンショナーを緩めて外してみたベルトがコチラです。
まずは背面ですが、テンショナーの錆がベルトに付着してる程度で大きな損傷はなさそうですね。
続いてプーリーに引っ掛かるリブの部分です。
車載状態では問題ナシに思えましたが、いざ外してみるとそれなりに摩耗している様です。
亀裂は全然ありませんね。
背面は特に問題なしなので、リブ部のみ新品と比較してみます。
画像『左』が新品
画像『右』が外した物です。
外した物の方が溝が広くなっており、プーリーとの摩擦で削れて新品よりギザギザザ形状が強調されてます。
比べると摩耗しているという事がよく分かりますね。
そんな状態でしたので、ベルト交換で異音は改善出来そうですね。
各プーリーやテンショナー等も触診しましたが、これといった違和感もなかったので、ベルトが原因という結果に期待したいと思います。
異音がそもそも確認出来てれば特定し易いのですが、今回に関しては異常個所推測での作業(お客様には説明済み)なので、いつも通りの走行で異音が発生しなければ修理完了という感じですね。
ベルトもタイヤと同じでゴム材質なので、摩耗すると異音は発生し易くなりますね。
外出自粛期間ではありますが、お車を使用する事もあるかと思います。
只今タイヤ点検実施中、タイヤ交換お見積り・空気圧調整・パンク修理等での御来店もお待ちしております。