2021年1月30日
『エンジン潰れた!』と常連様のご来店です
本日のご紹介はこちら
お馴染みのイグニッションコイルの交換なのですが、今回は純正品での交換です。
写真左が新品で右が9万キロ以上頑張ったもの。。。
画像では分かりにくいのですが、イグニッションコイルもプラグもダメになってます。。。
作業するのはこちら、常連様のE51エルグランド。
昨年足廻りのリフレッシュやナビ交換、モニター取り付けにヘッドライトクリーニングなどを施したのですが・・・
『エンジン潰れた!!!』とご来店。。。
走行中にエンジンがガタガタと振動し、信号待ちでエンストしたとのこと。
その後エンジン回転を落とさないようにしながら車屋さんに相談に行くと・・・
『プラグとイグニッションコイルとインジェクターと交換して、O2センサーも駄目かもしれないので、30万ほど修理代が掛かるかも』
『それでも直る保証はないので、エンジンを載せ替えるか車を乗り換えたほうが良いです』と言われたとのこと。。。
長く乗るために昨年いろいろ手を入れたので、乗り換えなんてもったいない!
症状的にはプラグかイグニッションコイルの可能性が高いので、今まで交換されたことが有るかを聞くと無いとのこと。
お客様にご説明をし、とりあえず点検さえていただくことになりました。
しかしこのエルグランド、乗る分には最高の車のですが、整備性はなかなか難儀なお車です。。。
イグニッションコイルがどこにあるか分かります?
覗き込むと、助手席側のこの丸印に2番シリンダーのコイルに手が入るのを発見したので、まずはこちらを外して点検します。
点検方法はエンジン始動中(ガタガタと振動しています)にコイルを抜きます。それでエンジンの調子が変わらなければ、その気筒が機能していないことが分かります。
コイルを抜いてガタガタ振動するのがさらにひどくなると、その気筒は正常に機能しています。
中澤の日頃の行いが良いのか、このコイルを抜くと症状の変化なし!つまり原因は2番シリンダーという事に。。。
しかもコイルを抜いていくと、コイルのプラグに刺さる筒の側面から火花がパチパチと出ています。
絶縁体が損傷して、本来プラグに届けないといけない高電圧が途中で逃げてしまっている状態なので、このコイルはもうダメですね。
念のために、運転席側(V6エンジンなので両側にプラグが配置されてます)の1番シリンダーのプラグとイグニッションコイルを、問題のあった2番シリンダーのものと入れ替えてみます。
その状態で2番シリンダーのコイルを抜くとさらにエンジンが不調になり、1番を抜くとエンジンの調子は変わらない。
つまり症状が移ったので、今回の不調はイグニッションコイルとスパークプラグに確定しました。
部品を取り寄せ早速交換していきます。
1番と2番は何とか手が入ったのですが、3番から6番は手を突っ込んで作業するのはかなり厳しいので
まずは邪魔なものを外していくところからスタートです。
とりあえずエンジンの上のカバーと吸気ダクトを外します。
これは簡単に外れますね。
そしてこのワイパーカウルも外したいので・・・
まずはワイパーを外して・・・
カバーを外して・・・
ワイパーユニットと土台を外します。。。
するとどうです?こんなにスッキリしました。。。
ここまでくればもう楽勝!?とはいかず・・・
助手席側は手前2カ所は見えてますね。
奥の1カ所はさらに覗き込むと有るのですが、交換するには頑張って手を突っ込んで頑張って工具を入れていきます。。。
運転席側はさらに大変。。。
ここまでのぞき込んでも見えにくいですね。
邪魔なステーなどをずらして、がんばって手を入れ交換していきます。
そして無事6気筒とも交換完了です。
ちなみにプラグは白金プラグで車の説明書には10万キロで交換となってますが
9万キロオーバーでこの状態です。。。
中澤的には7万キロくらいで交換したほうが良いと思いますよ。
イグニッションコイルもスパークプラグも消耗部品でいつかは交換しないといけないですが、不具合が出る前に予防交換することをお勧めします。