2022年7月7日
南大阪のタイヤ屋さんのコクピットさつま貝塚です。
本日はNDロードスターのタワーバー交換作業をご紹介します。
お車は先日「ENNEPETAL E-12 MTAS」でローダウンしたロードスターRFです。
※その時の作業紹介はコチラをクリック
何故タワーバー取り付けではなく、交換なのか・・・
実はこちらのロードスターRFには純正タワーバーが装着されていたのですが、ショックアブソーバーのトップナットをカバーする様な形状が付いていました。(純正タワーバー装着時の画像を撮影し忘れました・・・)
車高調取り付け前に確認を取った所、減衰力調整はやり辛いですがタワーバーの変更は不要だと思いますとの回答でした。
この、「変更は不要だと思います」というのが曲者で、社外サスペンションメーカーを批判する訳ではなく、市販車というのは一台一台に僅かな個体差が生まれるので、その個体差の加減でタワーバー変更の有無が決まるのだと思います。
その結果、当店のオーナー様のお車はというと残念ながら、純正タワーバーとE-12減衰力調整ダイヤルが干渉してしまい、純正タワーバーは取り付け不可となりました。
位置決めして穴を開けて干渉部を逃がせば装着は可能ですが、補強パーツに穴を開けるのはデメリットしかないですね。(タワーバーは湾曲していてバーリング加工は出来そうにありません・・・)
因みに干渉は車高調の方が減衰力調整ダイヤルが付いた分、長くなる為に起こる症状ですね。
【純正】
減衰力固定でネジ部キャップが付いてるだけで、ストラットタワー上面からの突き出し量は少な目
【ENNEPETAL E-12 MTAS】
E-12減衰力調整ダイヤルが付いた分、ストラットタワー上面からの突き出し量は純正より増加=干渉!!
という訳で袋状になってるタワーバーではなく、トップナット部がオープンになってるタワーバーを取り付けます。
そして選択したのが『AutoExe Strut Tower Bar』です。
ブラケットとシャフトがセパレートではなく、一体成型になってるタイプのタワーバーで、材質もアルミではなくシャフトもブラケットもオールスチール製で、トップナット周辺のオープン部分はリブを設けて強度を出しています。
見た目よりも「高強度」という機能最優先の、ストイックなタワーバーです。
そのおかげで取り付け難易度はセパレートタイプと比較して難しくなりますww(NDロードスターだけ?w)
セパレートタイプのタワーバーの取り付けでは触る事のないボルトナットを多数外します。
そしてECUやステー等々色々とほんの少しずらしまして、一体成型タワーバーの取り付け準備をします。
そしたらタワーバー本体を上手い事収めていきます。
一体成型なので、あまり作業の自由度はありませんww
しかし、頑張って取り付けると、車高調取り付け時に純正を外したのでこんなにスッキリしたエンジンルームが・・・
一気にド派手になりました。
所々狭くて大変な部分もありますが、これで減衰力調整も可能になりつつ、剛性も確保出来ました。
ただ今後イグニッションコイルやスパークプラグの交換時には、脱着が必要なので整備性は良くないですがww
まぁオーナー様が自身で作業されなければ、苦労するのはお店側なので良しとします。
※意外と深い位置にあるボルトの取り外しが厄介でした。(とあるステーをずらす為の必須作業)
という訳で、タワーバー交換作業これにて完了です。
一体成型タイプも、セパレートタイプも、タワーバーの取り付けはコクピットさつま貝塚までお気軽に御相談下さい。