2021年7月15日
走行中に『キュルキュルキュル・・・』という異音がしているお車を見掛けた事はありませんか?
音を気にせず走ってる方も居ますが、あの音の大半の原因は補機ベルトですね。
ベルトも『ゴム製品』なので、長年使用していると摩耗したりゴムが硬化したりします。
そういった場合に異音が発生し易いですね。
あ、あとベルトの張り具合が不適正なのも要因の一つですww
新品に交換しても貼り具合が緩いと音が鳴り易いし、きつ過ぎるとベルトやベアリング等の寿命を縮めます。
ですが、今回は貼り具合非調整式の『オートテンショナー』という部品を採用しているお車なので、ベルトを交換すれば自動的に張り具合が調整されます。(テンショナー不良の場合は勿論テンショナーも交換です)
オートテンショナーを使ってるタイプは、大抵1本のベルトで補機類を駆動してる事が多いと思います。
今回のエンジンもそうですね。
ベルト1本掛け仕様なので、外す前にしっかりとベルトの引っ掛かり方(レイアウト)を把握します。
これを忘れると後々面倒なんですよねw
そんな感じで外したベルトを点検します。
今回は異音はまだ発生していなかったものの、摩耗が進んでいたので完全にダメになる前の予防交換です。
ぱっと見は大丈夫に見えますが、プーリーで摩耗して溝が深くなってます。
この部分を見たら分かり易いでしょうか。外した方は艶もなくゴムも摩耗して繊維状の筋が見えますね。
まだひび割れは発生してませんが、ヒビが入るのが先か千切れるのが先か、時間の問題だと思います・・・。
交換に使用するのは、『バンドー化学 4PK1155』です。
色んなメーカーがベルトをリリースしてますが、特に指定せずに注文したらコレが届きました。
一般修理工場等でも使用されている物なので、信頼性も申し分ありませんし、機能面でも何ら問題ありません。
交換は簡単で、アンダーパネルさえ外れればベルト交換は実質14mmの眼鏡レンチ一本で作業可能です。
工具をオートテンショナーに掛けて、グイっと引っ張りつつ元のレイアウトで新品のベルトを引っ掛けます。
ベルトのズレがない事を確認したら、オートテンショナーをゆっくり戻して終了です。
後は張り調整は無いので、エンジンを始動してみてベルトが変に擦れたり、外れそうになったりという事が無く、綺麗に回っていれば元々外していたアンダーパネルとタイヤホイールを戻して完了です。
オートテンショナーは作業が楽ですね。
2本掛け・3本掛けタイプと比べると1本掛けはベルト長が長くなるので、引っ掛けるのが少し大変な気はしますがバールでこじったり、回し辛い張り調整ボルトを回したりしなくていいので、簡単に思います。
当店は大阪南部のタイヤショップですが、補機ベルトの交換等のメンテナンスも可能です。