2023年4月28日
新車より中古車を購入されるという方も多いと思いますが、そんな中古車の珍しい異変を御紹介致します。
お車はマツダのボンゴ・バンです。
当店でオイル交換させて頂いた際に気付いたのですが、オイルを抜いて新油を注入するところまではいつもの流れでしたが、オイル量を確認する為の‶オイルレベルゲージ”に異変が・・・
どうも別車種の物を使用している雰囲気がプンプンします。
というのも、オイルを規定量注入しても、レベルゲージに一切オイルが付着しないんです。
オイルの入れ過ぎはトラブルの元にもなるので、オイル交換時はレベルゲージにオイルが全く付着してませんが、オイルは規定量注入した旨をお伝えさせて頂き、お引き渡しさせて頂きました。
後日レベルゲージを正規の物に交換する形で、部品を手配させて頂き、本日交換となりました。
では実際にレベルゲージを確認してみます。
まずは用意したレベルゲージと、使用されていたレベルゲージを並べてみます。
※用意したのは右のレベルゲージです
持ち手部分を大体同じくらいの位置になる様に置いてみると、もう既に形が違います。
分かり難いかも知れませんが、パッキン(Oリング)の位置と持ち手の形状が違いますね。
更に違うのがオイルが付着する部分です。
長さが2cm強違いますね。
今まではこの若干の短さによって、規定量のオイルを注入してもオイルが入ってない感じになっていた訳ですね。
そして用意したレベルゲージに交換してみた所、規定量でしっかりとオイル量が確認出来ました。
これにて一件落着です。
これで原因がレベルゲージではないとなると迷宮入りするところでしたよww
他店舗様のブログ等でこういった事例が御紹介されていましたが、実際目の当たりにするまでは「そんな事起こるか?」と、半信半疑でした。今回初めてこの現象にぶち当たり、「実際にあり得るのか・・・」と認識を改めましたww
お車購入時にオイル交換されていたとしても、規定量入れるだけでレベルゲージを確認されてない場合は、今回の異変には気付けないと思います。
恐らくそんな経緯で、前回作業した業者様が異変に気付かず、たまたま当店で気付いたという感じですね。
ユーザー様に伝えた時にはかなり驚かれましたが(当たり前です)、簡単なトラブルだったので走行不能になる事もなくて良かったです。
レベルゲージが正規の物に交換されたので、今後は何処でオイル交換しても安心ですね。
規定量を知らずに、レベルゲージに付着するまで、ふんだんにオイルを注入される危険からも解放です。
当店はボンゴの入庫は少ないですが、何となく以前ボンゴのオイル交換した時と感覚が違う・・・
という異変を感じたので規定量を調べると案の定、前オーナーの時からと思われるトラップが仕掛けられてましたねww
引っ掛からなくて良かったです。
普段入庫する事の多い車種ならすぐに気づきますが、今回は入庫の少ない車種なので気付くまでに少し時間が掛かりました。
今回の様に中古車というのは、販売店様の見落とし箇所や、前オーナーの適当な対処等によって思わぬトラブルが発見される事も御座います。
ですので中古車購入時は、「これでもか!」っていう程、細かくチェックしてみるのもいいかもしれませんよww
コクピットさつま貝塚