2023年4月21日
ハイラックス(GUN125)のアライメント調整を御紹介致します。
当店で施工したお車ではないのですが、某お店にてフロントをリフトアップ&アライメント調整を依頼された様です。
リフトアップ自体は問題なく完了している様ですが、アライメント調整はトーとキャンバーは左右揃えて調整されてましたが、キャスター角は左右で約2°の差があり、片側はプラス表記で片側はマイナス表記のデータになっていました。
そちらの店舗では「リフトアップしてるからキャスター角は調整しきれない、調整域は目一杯だからこの数値が限界」と説明された様です。
・・・・・
いやいやそれはおかしくないか?ww
勿論、純正の調整機構(偏心カム)の調整幅では、純正のアライメント数値まで戻すのは難しいかも知れませんが、せめて左右揃えるのは出来ると思いますがねぇ。
そんな経緯があり、アライメント調整に慣れていそうなお店を検索し、数あるお店の中から当店に御連絡頂きました。
そんな訳で作業が疑わしいアライメント調整のみ、当店にて再調整(手直し?)させて頂く形です。
因みに当然ですが、現状は左右で大きく大きくキャスター角が違うので、安定感が感じられず真っ直ぐ走らないとの事です。
しかもステアリングを切ると、ガッツリとタイヤがフレームに干渉してまともに乗れない状態です。
そりゃそうですよね・・・
その辺りも含めて、まずは測定してみます。
測定結果は御持参されたデータとほぼ同一データが表示されました。
一言で言うと・・・
この数値でユーザー様に引き渡して、挙句有料作業というのは悪質極まりないと思います。
持参されたデータに店名が記載されてましたが、敢えて公開は致しません。
公開処刑の様な事はしたくありませんので・・・
さて測定も終わり、ここからが問題なのかな?ww
アンダーパネルを外して、いざ調整開始です。
偏心カムは目一杯迄動かした痕がありますが、一旦戻してみます。
おや?
戻しただけで左右揃えは簡単に出来ますねぇww
ですが今度はキャンバーがズレてきました(当たり前なので気にしてません)。
調整出来るという事は簡単に判明したので、ここからはいつも通り調整します。
持参されたデータではメーカー純正値に近付けたかった感がありましたが、当店は逆に純正値をある程度無視しますww
そしてリフトアップ用にキャンバーとキャスターを調整して、トーも微妙にメーカー純正値とは数値を変えてアライメント調整完了です。
そしていつも通り試乗してみると、安定感もありながら当たり前の様に真っ直ぐ走ります。
ステアリングセンターも問題ありません。
ユーザー様からすると、無駄にアライメント調整を二回行う羽目になった訳ですが、今回でアライメント調整作業はバッチリですね。
当店での作業後データはお渡ししていますが、綺麗な数値に大変御満足して頂けましたよ。
今回は稀な事例ですが、アライメントの違和感等はコクピットさつま貝塚まで御気軽に御相談下さい。
出来る限りの御対応をさせて頂きますよ。