2020年6月27日
ブレーキの異常はキケンです。。。
本日のご紹介はコチラのミニ
常連様のクールに決まったR56ミニのクーパーS。
先日ヘッドライトクリーニングを施し男前度がアップしたのですが・・・
『ブレーキが効かない』という大変危険な症状で緊急入庫です。
症状を確認していると、普通に走行中は問題無くブレーキは効いています。
しかし、車庫入れやクリープ現象で車を動かしている際にペダルの踏み加減が硬くなり、かなり気合を入れて踏み込まないと止まらない危険な症状です。
診断機を繋いでも特に異常コードは検出されないので、症状から原因を追究です。
恐らくブレーキのマスターバック(ブレーキの踏力を補助するブースター)が正常に作動していない状態が考えられます。
マスターバックは負圧にて作動させていますが、このお車はターボ車なので負圧を発生させる為のバキュームポンプが装着されてるんですね。
エンジンの回転を上げるとバキュームポンプの回転数が上がりしっかり負圧が発生しますが、アイドリング回転数では負圧の発生が弱い可能性が・・・
そこでバキュームポンプの配管を外してどれだけエアを吸っているのかテストすると、予想通りとても弱くなってます。
という事で早速バキュームポンプを取り寄せて交換です。
ちなみにバキュームポンプはコチラ。。。
手が入らないので・・・
タービンのダクトを外すと見えやすくなりました。
ボルト2本で止まっているだけなのですが、工具を知恵の輪状態で突っ込んで何とか取り外し完了。
外すとこんな感じになっています。
このハウジングのOリングのヘタリによってオイル漏れが起きる事が多いのですが、
今回はポンプ不良という事で何が悪かったのかバラしてみます。
トルクスネジを4本外すと・・・
ポンプの内部はこの様になっています。
よく見るとハウジング壁面に擦りあとが有りますよね。
おそらくですが、ポンプの羽根部分のクリアランスが広がり、負圧が逃げていた事がブレーキ不調の原因だと思われます。
新しいポンプを装着して試乗すると・・・
少しドキドキしましたがバッチリ直っていました。
これでまだまだ快適に乗れますね。
ブレーキのトラブルは危険ですので皆様も気をつけてくださいね。