2021年2月11日
タイヤのパンクは経験された方も多いと思いますが、同じタイヤで数カ所損傷した経験がある方は少ないと思います。
今回はそんな複数個所損傷のパンクの御紹介です。
まず今回のパンクの原因の正体は『×』印をつけた所ですが、タッピングビスが刺さってます。
トレッド面ド真ん中なのでパンク修理出来そうですが、空気が完全に抜けてしまっている状態で走って来られたので、念の為に内面もチェックします。
空気が完全に抜けていたのでタイヤが変形し、タッピングビスがホイールを抉ってました。
この程度の傷なら、位置的にも空気漏れの原因にはならなさそうなので、ホイールはそのまま使えそうです。
引きずって走った事が原因でホイールが歪んでる場合は、勿論新品交換が必要ですよ。
抉った原因のビスですが、内面を見るとこんな具合に先が突き抜けてます。
扁平タイヤなのでホイールに傷が入るのも納得です。
ただ、現状を確認する為にタイヤを外して内面をチェックしてたら、修理歴のあるタイヤという事が判明しました。
外から打ち込むタイプの修理剤でのパンク修理を発見!
外側も確認すると、パンク修理剤で間違いないですね。
2カ所目までの損傷なら各々の損傷位置によっては修理可能ですが、残念ながらかなり近い位置に今回タッピングビスが刺さってしまったので、強度面・安全面の両方で修理不可です。
更に点検を進めると、削れたホイールのアルミ素材の粉に混じったゴムカスも発見しました。
もしやとは思いましたが、短距離とはいえ空気が完全に抜けている状態で、サイドウォールを引きずったまま走行したので、タイヤが撓んで内面も損傷してしまった様です。
完全にシワが入ってますね・・・。
どちらにせよ、内面が無事であっても異物が刺さった位置が悪くパンク修理不可ですし、反対に場所的に修理可能であっても内面損傷で修理不可なので、結果はタイヤ交換になってしまいますね。
そういう訳でタイヤ交換させて頂きますが、FIRESTONEのワイドオーバルは旧品なので、SEIBERLING SL201にて交換させて頂きました。
今回はタイヤだけで済みましたが、場合によってはホイールが曲がって使い物にならなくなる事もあるので、なるべくスペアタイヤやパンク修理キットを活用して下さいね。
御自身では難しければ、ロードサービスを頼るのもいいかもしれませんね。
到着まで時間は掛かってしまいますが・・・。
ホイールが曲がって余計な費用が掛かるよりはいいと思いますよ。