2020年12月19日
ベルト交換は知識と経験とSSTが必要!?です。。。
本日のご紹介は当店ホームページでよく見かけるこちらのミニ。
車検整備での入庫なのですが、その整備作業の中から補機ベルト交換の様子をご紹介します。
交換するのはこちらのベルト。
しかしこのお車、ベルト交換は少々厄介なんです。
エンジンルームを上からのぞいてもまともにベルトが見えません。。。
という事で下から作業するために運転席側のフロントタイヤを外して、インナーライナーを外します。
そうするとこのようにベルトの一部が見えました。
でも覗き込んでも狭くてまともに工具が入りません。。。
そこで登場するのがコチラのSSTです。
SSTとはスペシャル・サービス・ツールの略で要は特殊工具です。
この作業の時しか使わない贅沢な工具なのですが、これがないと様々な箇所をバラバラにしていかないと交換できないんです。
SSTがあれば下から隙間に潜り込ませて、丸印のところの六角の頭に引っ掛けられます。
その状態でレバーをグイっと引っ張るとテンショナーが動いてくれるんです。
見にくいですがこんな感じに引っかかってます。
テンショナーを緩める方向にスライドさせたら、こちらのピンを押し込んで緩んだ状態を保持させます。
これでようやくベルトが外れると思いきや、クランクプーリーと密着しているプーリーが居るのでこちらのつまみを引っ張ります。。。
にょいーん!と引っ張るとようやくベルトを外す隙間が作れるんです。
取り外したベルトがコチラ。
かなりヒビだらけになっていますね。
このまま使用すると最悪ベルトが切れてしまいますので、皆様も定期的に点検して早目の交換をしましょうね。