2024年11月18日
補機ベルト交換
ラパンの補機ベルト交換です。
オーナー様曰く「ベルト鳴きの様な“キュルキュル音”がする」、という事なのですが異音点検あるあるで、入庫時には全く何の異音も出ていません。
エアコンを作動させたりも試みましたが、やはりベルト鳴きは発生しません。
他にキュルキュル音が鳴る様な要因も考え付かないので、一先ずはベルトを新品にしてみようと思います。
まずはベルトと御対面。
外す前にベルトの掛かり具合と、張り具合を確認しておきます。
見た目はプーリーの錆がベルトにも移ってますが、取り付け具合には問題なさそうです。
確認後はベルトを外し、今度はプーリーを確認します。
ベアリング異常も無さそうですし、ベルトの欠けも無いのでプーリーも問題ありませんが、念には念を入れてプーリーの溝部をブラシで掃除だけしておきます。
その後は新品ベルトを付けて、張り具合を調整して完成ですね。
今回は特に指定はしていないですが、純正相当品のMITSUBOSHIベルトが部品屋さんから届いたので、こちらに交換します。
既にベルトは外れているので取り付けは簡単なんですが、横置きエンジンは張り調整含め、作業スペースが狭いんですよねw
【オルタネーター&ウォーターポンプ用ベルト調整】
【クーラーベルト調整】
調整後はアイドリング状態で、ベルトの初期馴染みを行います。
少し馴染んだらエンジンを切って張り具合を再確認。
ゴムが少し伸びて(馴染んで)張りが緩くなっていたら再調整です。
今回は再調整の必要はありませんでした。
全ての確認が終わったら、一番最初に外したベルト部分の樹脂カバーと、ライセンスプレートを元に戻して作業完了です。
オーナー様へお引き渡し後にご確認致しましたが、今まで鳴っていたキュルキュル音は出なくなった様です。
経年劣化でゴムが硬化していた為に出た症状かもしれませんね。
以前はベルトが古くなるとタイヤの様に無数の亀裂が発生したのですが、ゴムの質が向上したのかは分かりませんが、亀裂が入ってるベルトを見掛ける事は殆どありません。
しかし見た目では問題なさそうに見えても、使用していると当然劣化は進行しますので、ベルト鳴きが出る可能性は十分ありますよね。
まぁでも一番ローコストプランの“ベルト交換のみ”で、ピタッと異音が無くなって良かったです。
入庫時には音の確認が出来なかった為に、改善出来るかどうかは半信半疑でしたが、確実に直るとは言い切れない状況での御依頼、有り難う御座いました。
今後とも宜しく御願い致します。
補機ベルトはメーカー純正品または純正相当品の他に、HKS FINE TUNE V BELTの様な音鳴きを抑える効果を併せ持つ“強化ベルト”もお選び頂けます。
純正タイプよりは値段が張りますが、幅と長さが適合すれば強化ベルトもオススメですよ。
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