2024年10月1日
バッテリー交換
ミラのバッテリー交換です。
エンジンの掛かりが悪かったり、最悪の場合はエンジンが掛からないといった状態ですので、恐らくはバッテリートラブルかと思います。
オーナー様も第一声が「バッテリー交換御願いします」という感じなので、バッテリーが原因で間違いはないと思いますね。
早速ボンネットをオープン!
いましたね、不良バッテリーがw
マイナス端子はどうもなさそうですが、プラス端子は漏れ出た希硫酸(バッテリー液)ガスで錆が発生しています。
これは非常に良くない状況なので、直ちにバッテリー交換が必要です。
欲を言えば腐食した端子やハーネスも交換したいですが、流石に在庫はないので出来る限りの清掃で対応します。
しかしプラス端子のカバーが若干浮いてるのが気になります・・・
前の作業者は気にならないのでしょうか?
まぁいいや。
取り敢えずやるべき事を進めていきますw
まずはバッテリーを取り外してみます。
するとバッテリーの下にも希硫酸ガスによる錆の粉が大量に出てきました。
というか、自然に溜まった感じではなく、誰かが点検等をした際に粉を振り払っただけの様な?
粉を撒かずにバッテリートレーを外して清掃しようと試みましたが、不可能に近いのでバッテリートレーは外さない方法で清掃しました。
プラス端子もブラシやクリーナー等を駆使して、可能な限り清掃しておきましたよ。
バッテリー交換よりも希硫酸ガス漏れの後処理に時間を取られ過ぎてますが、何とかプラス端子も使用出来るレベルに復帰出来ましたので、新しいバッテリーを取り付けます。
バッテリーは性能アップを求めてはいないのでECOLONG SAVEをお選び頂きました。
後はこのバッテリーに取り替えたら終了です。
勿論最後にプラス端子カバーも閉じておきますよw
ついでに元々付いてたコンデンサーの様な部品も、配線を纏めて本体も固定しておきました。
何か色々と前作業者の作業不備をやり直した感が凄いですが、これで完了となりますw
そうそう、今回の様に端子の隙間から希硫酸ガスが漏れ出て粉状に盛り上がってるのは、見た事がある方も多いと思いますが、希硫酸は皆様御存知の劇物である‶硫酸”に‶水(バッテリー液の場合は純水または精製水ともいう)”を調合して作られた混合物なので、そのままにしておくと害しかない事は容易に想像出来ますね。
このよろしくない錆びは緑青(ろくしょう)という現象なのですが、端子は銅で出来ており端子が希硫酸ガスに触れると発生します。
※10円玉が緑っぽく変色してるあの症状です
バッテリー充電時には僅かにガスが発生し、正常なバッテリーでは適量のガスが発生するだけで問題ありませんが、寿命が近付くにつれてガスが大量に発生してしまい、緑青現象が発現いたします。
見た目は錆に見えないかもしれませんが、錆なので導通の妨げになるのは明らかです。
という事で、バッテリーのSOSサインでもある緑青が発生していたら、寿命と見て直ちにバッテリーを交換して下さいね。
そのまま放置していると端子が腐食で壊れたり、接触不良による導通トラブルでバッテリー上がりになってしまいますよ。
こんな事にならない様に、バッテリー交換は3年を目安に交換がオススメです。
緑青でバッテリー以外に余計な修理費が発生する前に、バッテリー交換をコクピットさつま貝塚まで御気軽に御相談下さい。