ホイールエクステンダーによる作業

スーパーアライメントは、クルマそれぞれの規定値に合わせるだけではない、特別なアライメント作業です。
まずお客様からじっくりお話をうかがう問診からスタートし、おクルマをきめ細かく点検。左右の車高差やホイールベースの左右差なども計測して、クルマの状態を確認します。そしてアライメント測定を行い、クルマが正常な状態かどうか正しく診断します。
もし足回り部品に問題があれば、効果を最大限に高めるため、部品交換をおすすめする場合もあります。さらに理想の走りを追求するため、測定･調整･試乗を繰り返すこともあり、お引き渡し時には作業内容についてわかりやすく説明します。
また、サスペンションがよりしなやかに動き、乗り心地にもよい影響を与える1Gでの締め直し作業もご用意しています。
コクピット独自のノウハウと豊富な経験をもとに作業を行うスーパーアライメントは、走りにこだわりを持つお客様から絶大な支持を得ていますが、ホイールエクステンダーによる作業もその工程のひとつとして用意されています。ホイールエクステンダーを使用して調整を行うことで、クルマのコンディションに合わせた適正なアライメント調整を行うことができます。

アライメントの構成要素のなかで、車体を真上から見たときにタイヤの先が車体に対してどう向いているかを示すのがトーです。フロント･トーの数値は走行フィールに大きく影響しますが、その調整にホイールエクステンダーを使います。
フロント・トーは走行中に変化し、クルマにはその変化に合わせて基準値が設定されています。しかし走行距離や使用年数を積み重ねていくうちに、クルマのサスペンション部品は劣化します。例えば人間なら関節にあたるサスペンションアームのラバーブッシュには遊びが生じます。そして部品交換までは必要なくても、このような経年変化によりトー変化がさらに大きくなる場合があります。そこで走行中のトー変化を作業の中で再現し、より適正なアライメント数値に調整するホイールエクステンダーを用いた方法を採用しました。
このホイールエクステンダーには適正なテンションがかかるスプリングが組み込まれており、左右フロントタイヤ･ホイールの間に装着。走行状態に近い負荷をかけて調整することで、走行時のフロント･トーの適正化を行います。

フロント・トータルトーの数値を確認後、クルマのトレッドに合わせてホイールエクステンダーの長さを調整。フロントのタイヤ･ホイールの内側にL字型パッドをかけ、ホイールエクステンダーを取り付けます。

調整が終了したらホイールエクステンダーを取り外し、トーの数値を確認。調整結果をプリントアウトします。

コクピットでは、クルマのコンディションや使用環境、お客様のご要望などに合わせて、満足度の高い作業を行うことができるよう心がけています。
ホイールエクステンダーを使用した作業をはじめ、コクピットならではの工程を盛り込んだスーパーアライメントは、愛車の気持ちのいい走り、理想の乗り味を実現するためのプレミアムなサービスです。
ピットには高機能のアライメントテスターを設置し、専門の訓練を受けた熟練スタッフが作業を担当します。アライメント作業については、ぜひごコクピットにご相談ください。

※一部店舗では分解整備に当たる足回り部品の交換を実施しておりません。
※一部店舗では1Gによる締め直しを実施しておりません。