2018年11月6日
今回はマツダのビアンテです。
距離を少し多く走っており、最近左に少し流れる感じがすると言う内容です。
何かを交換しているところは無くノーマル状態です。
実際に運転してみると確かに左に流れる感じはあるものの
ステアリングの反応に違和感があり、直進安定性が低いと思いました。
下回りを点検し
タイロットエンドASSYとロワアームボールジョイントブーツを交換しました。
タイロッドエンドASSY。左が新品、右は今までの装着品です。
ステアリングタイロッドエンドのボールジョイントにガタがあり
左右ASSY交換となりました。
また、ロワアームのボールジョイントブーツに亀裂があった為
こちらはブーツのみの交換です。
ステアリングの違和感はこの部品の影響が強いと思います。
次に足回りのブッシュのねじれを修正します。
フロントロワアームのボルトを緩めてまた締め直します。このとき車両は
地面に着いた状態にしないと意味がありません。1G締め直しと言います。
リヤは足の形状が複雑になり1G締め直し箇所が増えます。
なぜ1G締め直しが必要かと言うと、停止している車のブッシュはねじれて
力がかかっている場合が多く、劣化が早くなったり乗り心地にも
影響することがあります。地味ですが重要な工程だと考えています。
通常のアライメントの調整ヶ所に加えて
ボルトのわずかな隙間を利用して可能な限り修正していきます。
アライメントの精度を更に上げる為にホイールエクステンダーを使い
走行状態に近づけ最適なトゥ調整をします。
最終走行チェックにてステアリングの違和感はまったく無く
安定性が良くなりました。気持ち乗り心地が良くなったのは
1G締め直しのおかげかな。 ありがとうございました。