2021年11月28日
トヨタ アクア NHP10
この度、当HPをご覧頂き、初めてご利用頂きましたオーナー様の車両。
「足回りの事で相談したいのですが…」
はいっ!!!喜んで!!!笑
走行距離は、72085km。
まぁ、ぼちぼち走っていますね!
足回り リフレッシュ
の案件ですかね!?
「そうですね」
では現状を確認させて頂きます。
アクアの足回りはFF車の定番的な形式!
フロント = ノーマルストラット + Aアーム + スタビライザー
リア = トーションビーム スタビ無し
よって確認POINTも絞られます。
現車を確認させて頂きましたが、綺麗なもんでした☆
ブッシュの切れも無く、丁寧に乗られている感じがビシビシ伝わってくる状態でした。
現状はフル純正ですよね??
「そうですが、グレードの仕様にて通常のアクアより少しだけ車高が下がってます」
!?なるほど。諸々、問題ありそうな箇所は見当たらなかったのですが、
流石の走行7万キロ。 ショックの油圧(減衰力)は落ちているでしょうね。。。
純正を製造しているメーカーでも、 新品性能保持限界は5万キロ と言ってます。
また、大きな損傷等はも見当たりませんが、ショックアブソーバー等に使用されている
インシュレーター(ゴム製緩衝材)の年数経年劣化は否めません。
手を掛けるのであれば、当店HP上でも定期的にご紹介している リフレッシュ施工 の様に
アブソーバー関連は全て交換されたほうが良いかと思います。
中途半端に再利用し、異音発生・・・
なぁ~んて、正直あるあるですしね。。。
「なるほど」
因みに、ご希望の商品等は有るんですか?
「KYBのローファースポーツKITとかが良いのかとネット等で検索してました。値段も手頃で…」
あ~
でも、ローファーKITは車高が落ちるし、何より乗り味は結構 しっかり硬め ですよ!?
どちらかと言えば、街乗り買い物といった目的では無く、
高速走行等において、しっかりと安定走行を!!!
という仕様の足回りです。
ショックそのものも純正対比で ショートストローク加工 されている分、可動域が少なくなってます。
ローダウンも相まって、純正対比では結構締まった感じになりますよ??
「大丈夫です! どちらかと言えば、そういった感じに仕上げたいので☆」
!!でしたか♪ であれば、自分としてもお勧めなサスペンションキットですね☆
走らせる!!!!!
と言う目的が明確な性格の足回りだと思っていますので。
ただネットで商品も見ていたとなると価格面では折り合いが付かないかもしれませんね。。。。。
「幾らぐらいになりそうですか?」
では、純正部品の事も有りますので一旦必要な部品等を調べたうえで改めて見積もり提示させて頂きます!
と言う事で、数日後にトータルの費用をご連絡しました。
ショック/サスの単体交換であれば、安いお店がある事と思いますが、
お話しした通り、走行距離を勘案しても純正部品等は交換時期だと思います。
またネット通販より商品代も嵩むと存じます。。。。礼
なので セカンドオピニオン を推奨いたします☆うちの見積もり使って色々聞いてみてください!
当然、違う意見も出てくると思いますので。
それから更に数日後に、オーナー様よりご連絡頂き、
「先日伺った内容でお願いしたく!」
ありがとうございます!!!! ありがたいお話です☆
オーナー様のご要望通りの内容でメーカー在庫もありましたので、即刻入庫し作業となりました!
ご用意させて頂いたのは、
KYB Lowfer Sports PLUS L-KIT
トヨタ純正部品一式
でございます。
Lowfer Sports KIT
は、黄色いストローク加工済み ショックアブソーバー1台分
PLUS
は、リアのみ14段減衰力調整機構付
L-KIT
は、紫色KYB製ダウンサス1台分(格安!!!笑)
同メーカーのショック&サスですので相性は抜群!!!!
単品ダウンサス装着でありがちな 跳ね足 にはなりませんよ☆
ではでは作業を開始致します。
今日の気分はフロントからですかねぇ~☆笑
アクアも、ストラットを触るにはトップカウル脱着が必要!
最近の車両は、皆これから始まりますな。。。。。
純正部品にて、
ショック+サス以外は全て新品を用意しているので、
先に組み上げ、
車高調取付同様に、バラす事無く脱着して参ります!!!
じゃじゃぁ~~~ん☆
と、ALL新品にて純正形状を構築!!!
昨今のコンパクトカーはアッパーマウントがフルゴム製でして、
負荷も大きく潰れやすい傾向。。。。。
経年劣化による痩せでボディーとのクリアランスが発生し、違和感に繋がる・・・。。。。汗!
なんならメンテナンスでの交換も必要ではなかろうか!?と言う部分。
ロアボルトは再利用出来るものでしたので再使用致します!!!
そ~の~ま~え~に~
ワイヤーブラシで錆や汚れを落とします。
今後の不具合を防ぐ意味においても、
通称 「百瀬汁=百汁」 を塗布!!!!!!!!!笑 (すみません…腐食防止剤です。。。。汗)
再利用する際には、上記の通り準備を行わせて頂いております。
車両に仮付け後には、ジャッキを掛けショックに負荷を掛けた状態でトルクを各部に掛けます。
取付/勘合部等の遊びを無くす事が目的です!
続きましてリア。
既に純正は外しております!
画像は、リアスプリングに使用されているラバーインシュレーター☆
左=新品 右=中古
言わずもがなですが、外した右側には既に収縮性がありませんよね???
これでは緩衝材としての役割を果たせません。
タイヤも同様の事が言えますが、
ゴム製品 は皆 生物 です。。。。
生物は時間と共に鮮度が落ち劣化します。
劣化した生物は使い物にはなりません。。。。。そして再生も不可です。
時間と共に交換が必要だ!!!!!
と言う訳ですね☆
リアに関しても、車体へ仮付け後ジャッキにて負荷を与えて締め込みます。
各部確認を実施し、試走チェックを繰り返し、
最終仕上げとして 4輪アライメント調整 を実施!!!
アクアは前輪トー角左右のみの調整機構。。
【トー角度= 英語でつま先 進行方向に対して内股/外股/右向き/左向き】
とは言えど、
裏を返せば、そこだけで4輪バランスを図らなくてはいけないと言う事になります。。。。
手間は簡単でも、
奥深さがあるのが、こういった車両です!
*画像はフロント左右の画。足回りをバラした事によりトー角はグッチャグチャ。。。でもキャンバー、キャスターはOK☆
静止状態にて角度調整=4輪アライメントを実施。
実走行し、走行負荷発生状態で如何なものかを確認の為、再度試走チェック。
違和感/異音問題も無く、
走行安定性も確保でき、
4輪の軸も感じる事が出来たので
これにて完成♪
車両グレード仕様にて既にローダウン済みと言う事でしたので、
実際のダウン量は開けてビックリ!!! でしたが、
!!??
案外しっかり落ちましたね☆
KYBの想定値程のダウン量では!?笑
ってぇ~事はぁ~・・・・・・・純正でのダウン量って、いか程だったのかしら…!?泣笑
とは言え、オーナー様は現状より下げたい意向でしたので御の字な結果☆
入庫時対比では、
ステアリング操作しても不安無く切り込める感じ!
コーナリング時に舵角を変えても追従してくれる安心感!
ダンピング強くなるも、収まり良く不快感までは至らない!
感じ方は十人十色 ですので、何とも言い難い部分もありますが、私のインプレ的にはそう言った表現になります☆
簡単に言うと、安定感が増した☆☆☆ って事ですかね!?笑
各社各メーカー様のHPを覗けば、色々と書いてある事と存じます。
が、
誰にでも100点のパーツって有りますかね!?汗
私的には なかなか無い と思っておりまして、どんな物にも プラス要素 と マイナス要素 が混在していると。
それらをすべて理解した上で、優先順位をどちらに置くか???
その結果がプラスに寄与するか?マイナスに寄与するか?
そこでパーツをチョイスしてみてください!
ご相談は無料です☆笑
是非、当店スタッフへお尋ねください。