ドライブレコーダーのSDカードに弱点が・・・。

おはようございます。

今日の話題は今流行りのドライブレコーダーの事です。（以下ドラレコ）

最近そのドラレコに不具合が発生していまして

その内容は様々ですが、一番多いのは「SDカードに異常あり」的な症状です。

 

先日も当店お客様より「ドラレコに録画出来なくなっているんだけど」ということで

私が持っているSDカード（新品未使用）と交換しましたら、あっさり直りまして

メーカーさんにお願いして、新品を取り寄せました。（有料）

その新品を後日オーナーさんに使用していただいているものと交換致します。

 

どうして、そんな不具合が多発するか？を解明するため、

今回はカーオーディオメーカー ケンウッドさんのご担当様に

ご来店頂き、詳細を教えて頂くとともに、勉強させて頂きましたので

その内容をご報告させて頂きます。

 

画像もケンウッドさんのご了承を得て、カタログのを載せさせて頂きました。

まず、ドラレコに付属のマイクロSDに使われているフラッシュメモリには数種類あり

ケンウッドさんの付属品はMLCというタイプで

その下のグレードはTLCといった名称なのですが、携帯電話やデジカメなどで使われている

おおよそ９割がこのグレードなのだそうです。

画像の保存や取り出しのスピードに長けているので、パソコンに取り込むにも

とても速いスピードなので重宝されているので、電気屋さんで売っているグレードは

このTLCが多いのだそうです。

 

しかし、このTLCは耐久性に弱点があり、振動や熱、常時録画にはあまり適していないそうなのですね。

なので、スピードよりも耐久性を重視して作られたのがMLCという規格の商品だ・・・という事でした。

しかしそのケンウッドさん付属のMLCクラスでもなんと１か月に一回はフォーマット（初期化）

しなければならず、最新のドラレコにはオートフォーマット機能が付いているタイプもあります。

しかし、オートフォーマットだと、折角撮った画像を自動で消されてしまうため、オートではなく

画面に「そろそろフォーマットしてください」的なことが出てくるようになっているのが

ケンウッドさんのだそうです。

 

 

しかし、このようなSDの不具合も、当初は予想出来なかったので、

今より数世代前のモデルにはそのお知らせ機能が無く、そのためにフォーマットをしない為に

（フォーマットが必要という事を知らない方も多い様です）

SDがバグってしまうことが多いとの事でした。

では、なぜフォーマットが必要か？と聞きましたところ

録画の際に0.5ピクセルごとに不要な画像のゴミが出るようで

でも、それがキャッシュ（蓄積）されてファイルシステムに異常がきたし

それでドラレコの動作不良（SDの破損も含め）につながるのだそうです。

それで、定期的なフォーマットが必要なのだそうですね。

 

 

そこで開発されたのが、高耐久pSLC方式採用のマイクロSDで

これは、なんと１年はフォーマット不要との事でした。

それでもやはりフォーマットは必要なんですね。ちょっと面倒！！

またこの高耐久pSLC方式採用のマイクロSDは32Gでおおよそ6～7000円するそうで

ちょっと値段が高い・・・・。

それだったら付属のSDをこまめにフォーマットするとか、

SDを取り出してパソコンに取り込んで置いて、都度フォーマットしておいた方が楽・・

と考える方も多くなるのではないでしょうか？

携帯やカメラで慣れ親しんでいるSDシリーズですが、安いのもどんどん出来ているので

SDが消耗品・・・という考えになる時代が来ているのでしょうね。

それでも、ドラレコに不具合が生じた場合にはお気軽にご来店頂き

ご相談くださいませ。

色々対処させて頂きます。

以上ドラレコのあれこれ・・・でした。