オイルエレメントについて！

今日はオイルエレメントに付いて熱く語りたい（書きたい）と思います。

画像はパワーエンタープライズとHKSのエレメントです。

どちらも内部にマグネットが付いていまして

エンジン内で出た鉄粉をここでキャッチして戻らない様にしています。

これに対して素朴な質問もいただいておりまして、

「鉄粉は内部のフィルターが吸着してくれるので、マグネットは要らないのでは？」

というご意見もありました。

もちろんその通りでもあるのですが、

オイルエレメントはオイルが通過するときにろ紙を通って、

汚れたオイルからゴミだけを取ってくれてエンジン内部の戻す役割があるので、

その時に鉄粉もろ紙にくっついていてくれれば

OK！！ということになりますね。

問題は、エンジン内部から運ばれてきた鉄粉が、ろ紙にくっつく前にエンジンを止めた時に

オイルといっしょにオイルパンに戻ってしまう場合です。

こうなると、次の始動時からまたエンジン内部を浮遊してしまい、

それでガスケットやシリンダーや通り道に傷をつけてしまうのです。

また、鉄粉が多い場合には、吸着した分でいっぱいいっぱいになってしまって

吸着しきれない・・・ということも想定されます。

そこでろ紙による吸着をベースにしつつ、吸着効果をもっと上げるためにも、

マグネットで鉄粉をゲットして、その他のゴミやカーボン、スラッジをエレメントが負担する・・・

といったハイブリッド効果に意味があるのです。

だからマグネットはあったほうがなお良い・・ということになるのですね。

またオイルを抜くドレンボルトにもマグネット付きがありまして

オイル交換の度にめちゃくちゃ鉄粉が付いている時があります。

「もしマグネットが付いていなかったら、この鉄粉はエンジンの中をめぐっているんだなーー」と思う事もしばしあります。

エンジンオイルのドレンボルトにはマグネット付き・・というのは純正では少ないのですが

ミッションオイルやリヤデフオイルのドレンボルトにはおおよそマグネットが付いています。

ギアがかなり擦れるのでしょっちゅう鉄粉が出るからです。

エンジン内部にも擦れるところはありますから、そのようなマグネット施工は

とてもいいことなのです。

もちろんエンジン内部には、鉄が擦れて鉄粉が出るようなところは

ミッションのギヤ関係よりも少ないと思います。

それなので、純正ではエンジンオイルのドレンボルトなどにマグネットがないのです。

でも、良いオイルを入れていない、オイル交換をあまりしない、むちゃな運転をしてしまった・・・

などなどが積み重なると、やはりエンジンオイルも劣化してしまうので、そこで鉄粉が出るのですね。

鉄粉ばかりではなく、アルミ粉も出ますが、これはマグネットでは付かないので

エレメントのろ紙にお任せするしかありません。

その効果を上げるには、エレメントをオイル交換の度に毎回交換する・・・というのをお薦め致します。

究極もあります。

これは実際お薦めすることもあるのですが

オイル交換とは別に、オイル交換をしないのにエレメントだけ交換しておく！！

というのも実はアリ・・・なのです。

エンジンオイルはオーナーさんによって、サイクルが異なりますよね。

３か月に１回とか、5000kmに一回とか・・・。3000kmに一回・・とかもあったりしますので、

そのサイクルは常に使用頻度で変わってくるかと思います。

また、旅行に行く前にやっておきたい・・・という方もおりますし

オイル交換をして新年を迎えたい・・・ということで12月28日辺りに

オイル交換をしに来られる方も多いので、早め早めは良いのですが

この鉄粉やアルミ粉が出やすいエンジン・・・とオーナーさんが知っていれば

3000kmに１回のオイル交換に対して1000kmごとにエレメントを交換しておく・・・

という作戦も実は有効なのです。

もったいない・・というのももちろんありますので、

通常のエレメントの交換サイクルはエンジンオイル交換の

２回に１回でOK・・・と良くディーラーさんで言われるかと思います。

もちろんそれでも全然OKなので、おおよそはそれで大丈夫かと思います。

ただ、オイル交換の時に、スタッフから「鉄粉多かったですね」と言われたら

オーナーさんは「このエンジンは鉄粉多いエンジンなんだなーーー」と思って

マグネットパーツを多用して、オイル交換とエレメント交換を頻繁にしてください。

それで、エンジンの寿命はかなり延びますので・・・。

エンジンオイルやエレメント管理が寿命を左右しますね。