2019年5月4日
昨年に車高調からの異音が発生し、当店で車高調の異音対策をした
ホンダ/RC1オデッセイ
「百瀬さん・・・またフロントから異音が出るようになっちゃった。。。」
と入電があり、足回りの異音チェックをしてみると・・・
やはり前回と同じ症状のスラストベアリングからの異音でした。
装着している車高調は、
HKS ハイパーマックス SスタイルL
オーナー様が当店をご利用になられる前に他店で購入され取り付けた車高調です。
さすがに取り付けられてから6万km近く走行された為にショックも抜け気味。。。
オーナー様に、車高調のO/Hか新たな車高調を導入するかをご提案。
「O/Hしたってまた同じ異音はでるんでしょ?だったら新品にしちゃおうよ♪」
との事からNEW車高調にリフレッシュが決定!!
ご用意した車高調は・・・
HKS ハイパーマックス SスタイルL 2018Ver
でございます☆
このHKSの車高調は単筒式を採用しており
ショックのしっかり感が強くキビキビ走らせたい方にお勧めの車高調です!
オーナー様もそのフィーリングがお気に入りでリピートとなりましたが、
今までと同じSスタイルLでは異音が出てしまう可能性があるので
異音などの対策を施した2018Verの方にしました☆
2018Verのハイパーマックス SスタイルL
以前のモデルとどこを変更したのか楽しみです♪
上→今までVer。
下→2018Ver。
まずは異音の代表的な原因のひとつ
スプリングの線間密着。
スプリングの巻き方や形状を変更しているので
重量級ミニバンで発生しやすい線間密着音はしなさそうですね!
前回も今回も異音が発生していた
スラストベアリング。
ベアリングの材質やラバーシートの追加など、ここも異音対策してありますね!
ただこれがミニバンに装着した場合の今後はどうなるかは。。。
当店では当たり前の作業の1つ
「1G締め付け」
一切の緩みが出てはいけないサスペンション!
ボルト・ナットの締め付け時はジャッキでサスペンションを支え
サスペンションに負荷をかけた状態で各ボルト・ナットを締め付けます!
この締め付け方をすることでサスペンションを左右均等に締め付けも出来ます☆
フロントの車高調取り付け完成です~☆
続いてリアに取り掛かります!
リアに関してはスプリングチューブ以外の変更点は
特に見当たらなかったです。。。
今回は当店で車高調の取り付けをしますので
コクピットオリヂナルメニューの「スーパーアライメント」
も施工します☆
RC1の場合はリアのトーションビームの根元のブッシュのみ!
ノーマル車高よりも5cmローダウンしているので
この丸印のブッシュはその分だけネジレが生じて
ブッシュの可動域が少なくなり乗り心地の悪化になります。。。
リアもフロント同様に「1G締め付け」で
各ボルト・ナットやアッパーマウントを締め付けます!!
リアも組み付け完成です☆
入庫前と同じ車高にセッティングをし
4輪アライメント調整
を施工します!!
いくら同じ車高とはいえど、足回りをバラしているので
RC1の調整カ所のトーはズレてしまいます。
アライメントのズレている状態では、車を真っ直ぐ走らすことすら困難になる場合があります。。
昨年より導入された「ホイールエクステンダー」による施工も行います!!
トー0mmがメーカー基準値の車両の場合、
走行中はサスペンションのジオメトリー変化によってトーがアウト方向に動いてしまいます。
トーアウトの状態ではタイヤの内側の接地が強くなるので
ノーマル車高の車両や、ローダウン車両でもタイヤの内減り症状が出てしまいます。。。
そこでこのホイールエクステンダーを使用することで
仮想の走行中の状態を作り出して調整してあげれば
ニュートラルな特性だけど心地よいレスポンスのステアリングフィールに♪
タイヤの擦り減り方も綺麗になります☆
車高調が新しくなり、
今までオーナー様が気にされていた異音も解消しました♪
ただ気になるのは2018Verの耐久性。。。
でもそれ以上に車高調がメッチャイイ感じに☆
今までのHKSの車高調は「THE短筒式」の乗り味でしたが
減衰圧を見直したのか低速時や急なストローク時でも
しなやかにストロークするショックになって乗り心地バツグンです♪
乗り心地も走りも両方を手に入れたい方にオススメの車高調です☆
今回のオーナー様のように車高調を取り付けて年数や距離が経ってしまうと
どうしても部品の劣化によって異音が発生したり、
ショック内部のオイルが劣化して本来の役目を果たさず
乗り心地が悪くなってしまいます。
車高調も純正のサスペンションも、本来の走行性能を取り戻す為にO/Hか交換が必要です!!
ぜひ足回りにお悩みの方は当店へお気軽にご相談下さい☆