2019年6月5日
だんだんと気温も高くなり、初夏から夏へ季節の移ろいを
感じ始める今日この頃・・・
気温が上がるとオーバーヒートを気にされる方も多いのでは??
でも、まぁ、普通に街乗りするだけでしたら
最近はオーバーヒートなんてそうそうするモノではないですよね。
しかし!お車や、使用状況によってはオーバーヒート
全然あり得ます!
そして、夏だからLLCに負荷が掛かる。
というのも実はいささか安易な考え方。
気温が低い冬でもオーバーヒートによるエンジンブローは起こります!
気温の差はせいぜい夏と冬で30℃・・・
でもエンジンが発する爆発の熱は700~1000℃にもなります。
年中それを冷やし続けるLLCには最初の20~30℃の
違いはそんなに大きなものでは無いのです。
焼け石に冷水を掛けるのとぬるま湯を掛けるのとでは
そんなに差はないですよね??
ということで、実はLLCの温度はピーク時の方が重要で
メンテナンスは時期を問わず必要なんですねぇ。
と、前置きがだいぶ長くなってしまいましたが・・・
RX-8・・・言わずと知れたロータリーエンジンを搭載したお車です。
軽量、コンパクトであり、同量の排気量のレシプロエンジンに比べパワフル。
ですが、RX-7やRX-8は水温の上がりやすさが大きな泣き所・・・
街乗りプラスサーキット走行もたまになさるオーナー様。
LLC(ロングライフクーラント)交換を承りました☆
まずはラジエーター本体のドレンプラグから抜いていきます。
RX-8はラジエーター本体だけでなく、エンジンにもブロック内の
LLCを抜くドレンボルトがあるので、そこからもキッチリ抜きます!
そして、ただノーマルのクーラントを入れるだけでは芸がない
ということで、ご用意致しましたのがコチラの
WACO'S ラジエーター ヒートブロック プラス
ストリートからスポーツ走行におススメのクーラントです☆
特殊放熱成分「サーモスムーサー」により、
発熱の激しいエンジンヘッド周りから効率的に冷却していく
100%原液使用のクーラントです。
RX-8だと、約8L使います。
ラジエーター本体は露出していないので、
リザーバータンクからジャンジャン入れていきます♪
ひとしきり入れ終わったらエンジンを始動します。
すると、容器内のクーラントがドンドン吸い込まれていくので、
容器が空にならないよう、適宜補充していきます。ちなみにこの時
確実にサーモスタットを開けるため車内は暖房MAX!!!
クーラントの循環と水温の上昇に伴い、
溜まった余分な空気がボコボコと湧いて出てきます。
けっこう周りにはねるし、温度は100℃ほどになりますから注意が必要です!
30~40分ほどアイドリングして、アクセルを多少煽るとまた気泡が出てきます。
この気泡が抜けないとオーバーヒートに直結しますので念入りに!
アッパーホースに触れれば火傷しますので注意しながら、
ホースを手でもむとエアがボッコンと出てくる場合もありますが、
残念ながらRX-8はホース類に触れることができないので、念入りにアイドリング。
そして、一晩置いて一度冷まします。
すると、更に内部に吸い込まれ、液面が下がってました。
ここでもう1度サーモスタットを開け、今度は負荷を掛けるため、実際に走行します。
水温計が上がってから10分ほど試乗し、液面に変化が出なければ
終了です☆