2019年5月4日
日産/180SX
日産スポーツの名機、SR20を積んでいる180SX(ワンエイティ)
少なくなりましたねぇ~
シルビアの方が、圧倒的に多い昨今。。。
リトラクタブルライト採用の車両!
冷却能力が低いで有名ですけど、リトラはスポーツの代名詞♪
今じゃ採用されませんが…ね!笑
今思うと、高級車の証です。
そんな車両のメンテナンス!!!
綺麗に乗られているオーナー様。
保存会
の方です!!!♪
走行距離は既に
167063km
いってますねぇ~!!
けど、大事に乗られておるおかげで、車両にはくたびれ感がまるで無い1台です♪
メンテナンスでの入庫ですが、油脂類ではありません!
車両は、当然の?? 笑
MT(マニュアルミッション)車両ですので
クラッチなる物があり、走行距離に応じてメンテナンスでの交換が必要です!!
クラッチ板が経年劣化ですり減り、摩耗してしまうと
「滑り」症状が発生します!!!
怖い危ないといったトラブルではありませんが
E/G回転数ばかり上昇するものの、車はちゃんと前に進まない。。。
動力伝達装置であるクラッチ板が滑ってしまうと、動力がしっかり伝わらなくなってしまう為です。
その結果、出足が悪い、燃費低下、パワーダウン、車速がのらない、といったことになります。
ちなみに、2速・3速発進ができるかで、滑っているかを判断できます。
そんなクラッチの交換を行い、あわせてクラッチペダルブラケットを交換します!
ブラケットはS13系の定番ウィークポイント♪
クラッチを強化品に換えて負荷がかかるようになると、
ボキッ!!!!!!
といくこともあります。
走行中に発生したら洒落にならないので、そうなる前の交換を推奨します。
ご用意したのは・・・・
NISMO 強化クラッチペダルブラケット
CUSCO カッパーシングルセット
でございます♪
クラッチの「カッパー」とは素材のことで、カッパー=銅 と言う意味です。
メタル素材採用の物と比較して、扱いやすいのが特徴!♪
踏力も純正同等品が多いのも特徴です■
でも、伝達性はしっかりスポーツ対応で、、、なんと 400PS 対応!
ストリートスポーツには持って来いの性能です☆
そのままスポーツ走行もできますね! 帰り道もラックラクです☆
クラッチメンテナンスするついでに・・・
クラッチフルードも交換です!
!? ご存知ですよね?? メンテナンス対象なのは???
ブレーキフルード同様にクラッチフルードです。
車種によっては、ブレーキとクラッチのフルードを共用する車種もありますが
大概は別タンク管理。
多くのクルマのクラッチペダルは油圧で動いてます。
圧力をかけるのはフルードの役目。
古くなったフルードは圧が掛かりにくくなり、クラッチの切れが悪くなる!
奥まで踏み込んでるのにギア入れる際にギギッっていう。
ただただ乗り難くなるだけです。
ちゃんと交換しましょう!
そして、そして、いきなりの完成図■
まずは車内のブラケット。
溶接補強が施されたNISMO製。
何がどうなる訳ではありませんが、信頼度の格段UPを保証いたします!
外したクラッチ板。。。。
薄く跡が見える「縦溝」が分かりますかね??
新品はクッキリ縦溝が走ってます!
見えにくいのは、それだけ摩耗が進行していたという事ですね。
クラッチを交換する際に、一緒に交換した部品達。。。
ミッションケースを降ろす際に、画像上側の3点(丸い部品)は交換します。
一部はほぼほぼ破壊となってしまうからですね!
その他、カラーやパッキンを交換。
この辺の部品はケチってもいい事はありませんからね!
最悪の場合に再度開けるなんてことのないよう、ついでに交換できる部品は全て交換すべきです。
そして何より気になるのが、上の画像の中で右下の部品。。。。。。
ピボットと呼ばれる部品です。
クラッチレリーズフォークの支点になってるパーツです。
2つに分かれてしまっていますが、本来はひとつの部品です・・・・汗!!!!
六角形の上に丸ポッチがついているのが正常。
その丸ポッチがポッキリ折れとるじゃないですか!!! 驚
これでよくフォークが動き、ベアリングを押してたなぁ~ 汗。。。
偶然にも上手い事はまったままになっており、事無きを得ていた感じです。
ブラケット同様に強化品に換えると、より負荷がかかりトラブルが発生するポイントです!
まぁ流石の17万キロオーバー車両です。。不思議じゃぁないのかな。笑
これにて今回依頼を受けていた作業は完了です!!!
「これで、また10万kmは走れるかな!!」
クラッチはねぇ~笑
大事に乗って頂きたいものです! 後世に残す価値のある車両ですからね。
今後もメンテナンスでお待ちしております。