2018年8月16日
トヨタ/クラウンステーションワゴン 130系
1987年~1991年まで発売されていた8代目のクラウン。
そのラインナップとして用意されていた
クラウンステーションワゴン♪
当時は流行りましたねぇ~!!!
リッチなステーションワゴンとして☆
最近では、走り行く様も見かけなくなってきた・・・そんな1台。
WEBをご覧頂き、ご来店頂きました。
依頼作業は・・・
足廻りのリフレッシュ☆
でございます!!
今回のメニューは当店で何台も施工し当店HPに掲載しており、それをご覧いただいたようですが、
それらと同じように施工して参ります!
ご用意したのは・・・
ショックアブソーバー KYB New SR SPECIAL
純正サポート部品一式
流石の年代のクルマ・・・・・・汗 全部揃うのに難儀しましたが、ようやく作業日を迎えられました♪
トヨタから拝借した「部品構成図」と格闘しながら組み立てて参ります!
リアのショック交換はあっちゅう間の出来事♪
アッパー固定部に使用されていたゴムブッシュは、、、、
完全に朽ち果てておりました。
新品と比較すると、雲泥の差です!
こうした構成部品が、何気に重要だったりします♪
上2本、下1本
ボルトにて固定したら、終了です♪
続いてフロントに着手致します。
外した純正とKYB。
当時のクラウンの足回りはダブルウィッシュボーン!
スプリングの中にショックが通っているので、この様にショックだけ外れます♪
因みに…
スプリングを外すには、専用工具SSTが必要です!!!!!
W124型のメルセデス・ベンツ等も同じ足廻り構造をしています。
外した純正ショックを潰して放置してみましたが
案の定…
ロッドは戻ってきませんでした。笑
抜けてますね!
完全に。
バネの反力が無ければ、伸びることは出来ません。。。。。
言わば、バネの動きを抑制する本来の仕事は出来ないと言う事です。
ビョンビョンし続けてしまうと言う事です!
再利用するボルト類は、戻す前にワイヤーブラシ等で磨き・・・
錆等を落としてから組み込みます。
こうして・・・
フロントも完成☆
最後に4輪アライメント調整を施します!!!
これで…
終わりだっぺ♪
と・・・・・・・・・・・・・・・・
思っていたのも束の間。。。。。。。。。。。。。。。。。
キャスター調整しようとしたら・・・・テンションロッドが鬼固着!!!!!!!!!
ま、回らない!!!!!!! 汗
車両に装着した状態では、スペースも無く無理矢理では力が掛かりにくかった為
外して別途回しました。
そりゃぁ~もおぉ~CURE5-56のCMかと思いましたよ!! 笑
ギィ~ッ!!!!!!! って感じ♪
必死にナットを外し、ロッドネジ部を研き、556ならぬラスペネを塗布し、
シュルルルルウゥウウウゥウウウウウゥゥゥゥゥゥ~~~~~~ッ♪
車両に戻して、キャスター調整が可能となりました!
そしてこれだけにとどまらずさらに厄介なことが!
ずいぶんと時間がかかってしまいました。
理由は・・・下記画像。
そう。
シム調整です!!!
これにどっぷりハマッてしまいました。。。。。泣
車両のキャンバー調整がアッパーアームのシム調整♪
ダブルウィッシュボーンのアッパーなので、前後2箇所あります。
前に数枚、後ろに数枚。
抜いては入れて・・・・・・・・
足しては抜いて・・・・・・・・・
これがエンジンルームから見たアッパーアームの画像。
14程度のボルト2本を緩め、空いた隙間にシムを入れて調整。
なかなかシビアな作業でした。。。。。。
ZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZZ...........
そんな苦戦を強いられた4輪アライメント調整でしたが・・・・
繰り返しているうちになんとか車両の癖を見付け、ゴールテープを切ることが出来ました♪
施工完了後の試走では
入庫時の船の様なとめどない揺り動きも減少し
車高の割には、安定指向へ。
車高の高さや、タイヤのサイズにより揺り動き幅も変わってきますが・・・
大切なのは、支えがちゃんと利いている状態です!!!
今回の作業でその辺が、圧倒的に復活したので・・・
その性能差が歴然♪
オーナー様が大切にされているお気に入りの1台ですので・・・・
これからも後世に130系を残すべく、大事に乗ってあげてください!
因みに
130系の4輪アライメント作業ですが
素直に
かなり勉強になりました!!!
昨今では、某高級外車位でしか採用されていないシム調整です。
考えた人の凄さを実感しました。。。。汗!