2020年6月13日
トヨタ アルファード 35系
https://www.cockpit.co.jp/shop/asao/custom-car/owners/70343/
↑当店カスタマイズカー記事
オーナー様は、この記事をご覧になり、
「俺のも同じ様にして!!」
との事で初来店頂きました。
都内にお住いの方でして、決してご近所ではないにも関わらず
当店を選んで頂きました☆
「HP見て、同じ30の黒いアルファードあったでしょ?」
「あれのコンセプトが気に入ってさ! 自分のも同じ様にテコ入れして欲しいんだよね」
あざっす!!!!
担当冥利に尽きるお言葉、ありがとうございます♪笑
「でね…俺のは4WDなんだけどさ」
!!!???
4WDですと??? 汗
そうなんです。
実はアルファード、10系の頃より、2WDと4WDでは大違い!!!
カスタマイズを行うにあたっては
車高調のラインナップに始まり、
スタビライザー適合有無、
この2点が違うだけで、雲泥の差です。。。。汗!!!
軽く調べた結果ではパーツが合わず、
あのぉ~ ご存知かと思われますが、4WDですと設定が全然変わってしまいまして
「知ってる! だから相談に来た! 載ってた2WDと同じように出来る??」
少し時間貰って宿題でも良いでしょうか??
策を考えますので。。。。悩
「OK! 楽しみに待ってますね!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
そうお答えしたのはよいものの、流石に無い物は作れないですからね。。。。
こりゃぁ難題です。。。
痺れる課題です。。。。
その後、1週間は悩みましたかね!
自分なりの見解のもと、見積もりを作成しオーナー様へご相談。
幾度にわたる確認作業を経て、本日に至りました☆
オーナー様からは
「OK! 納得! じゃぁそれで頼みます! 楽しみにしてますね☆」
お、
おうっ!!!
汗。。。。笑
今回の作業の中心となる足回りは
BILSTEIN B14 ビルシュタイン
ネジ調整式車高調でございます☆
オーナー様からの意見の中で
「車高ダウン量は程々で!(昔、苦労したそうです! 笑)
乗り味は譲れない! でも格好悪いのは駄目」
その上、4WDですと前回使用している スタビライザーの設定が有りません。
それをカバーするためにチョイスさせて頂きました。
純正アッパーマウント仕様ですので
定番の純正スラストベアリングの用意は必須です。
車両は納車仕立ての1台でしたが、再使用は致しません。
流石に、アッパーマウントは再使用。
B12と純正部品の掛け合わせにて、組み上がりました。
車高調の組み上げについては、特別な部分はなく通常作業となります。
今回チョイスした ビルシュタイン B12 車高調ですが
個人的イメージは、
しっかりとした芯を感じ、ロール剛性の高い足ながら
しなやかも兼ね備えている、
と言った感じでしょうか。
表現が難しいですが 「車高調感が少ない」感じです。
もっと言えば、車高が調整できる純正形状!!!!
みたいな感じ。
でも乗り味はTHE BILSTEINって感じで、しっかり感が優先順位高い味付けだと思います☆
減衰調整も無く
今どき全長式でも無い
なんだか今時で無い感じ満載な仕様ですが、それと乗り味は別です☆
ここからは以前の作業と共通パーツを組み込みます!!!
ここから先が、私の真骨頂!!??笑
ミニバンだとしても、ロールセンターの補正を行います♪
玄武 ゲンブ
・タイロッドエンド
・ロアアームボールジョイント
・スタビリンク F+R
を用意し、各部を交換いたします!!
調整式スタビリンクにて
スタビライザーの作用角の補正を行います。
ローダウンによりズレたままでは、始動ポイントのズレが発生し、車体のネジレが抑制しにくくなってしまいます。
適正な取付角度が重要です。
特に、今回の4WDは強化スタビに交換していないので、リンクでの調整はマストです。
そして
奥に見えるタイロッドエンド交換。
手前のロアアームボールジョイント交換。
共にローダウン後の車両のロールセンターを補正する為のパーツです。
ローダウンによりバンザイ状態になてしまう足回りを下げる事が目的のパーツ。
ここで
百瀬ラジオ体操 第一♪
きをつけの姿勢から
手の甲を上に向けたまま肩の高さまで上げて下さい。
肩と一色線にした状態がスタートラインです。
ハイッ! 肩から上下でバタバタしてください!!
続きまして、肩の高さに戻したらそこから耳を超えるあたりのまで手の甲を上げて下さい。
腕は伸ばしたまま! 手の甲は上ですよぉ~
ハイッ! 耳上から上下でバタバタしてください!!
笑。
どうでしょ?
肩の可動範囲が広がりましたよね。
筋も伸びる感じがありませんか?
最初の同一線が純正の足回り。
耳より上らへんがローダウン後の足回り。
の作用角のイメージです!!!
人の体は、十人十色で硬い柔らかいも有りますが、車の足回りにはさほどの個性は有りません。
構造上の特性しか。
こう言った負荷を解除してあげる事が、車の走行性能を損なわないためのポイントだったりするんです♪
後ろの足回りも交換しました。
昨今車両への便利グッズ!!!
ライトレベライザー
も装着☆
ローダウンによる光軸のズレを補正できます♪
当然、リアスタビにも調整式リンクロッドを装着!
ローダウンによる足回りのバンザイ状態を補正します♪
足が組み上がったら
ブッシュ締め直し
へと移行します。
車両に仮想で 1G(地面接地状態)を作り出し、その状態にて各アームを締め直す作業。
要は、各アーム内のブッシュを適正化=ネジレ解除が目的です♪
先ほどのラジオ体操と同じ事でございます。
フロント足回りに関しては、玄武の様にパーツが有るので採用します。
が、リアでは、その設定がほとんどございません。
アルファードに限らず。。。
でも当然の事ながら、先ほどの肩に掛かる負荷はリア足回りにも発生しています。
それを抜かないと、解除しないと、補正かけないと
足は突っ張ったままの状態です。。。
突っ張ったままでは、俗に言う「アームロック」状態となり、本来の動きが出来なくなります。
百瀬ラジオ体操第二♪ 笑
利き手で反対側の腕を掴んでください。
ギュッとね♪
そこから上下に捩じってください!!
スルスルと動きますよね??
では続きまして
小学生時代を思い出し、利き手で反対の腕を雑巾絞りして下さい!!!笑
こちらもギュッとね♪
そこから上下に捩じってください!!
笑!
どうでしょうか??
第二体操は、 皮膚=ゴムブッシュ でございます。
純正状態が掴んだだけの状態と仮定し、
ローダウン=一方方向へネジレが発生
そのネジレた状態が1G接地状態となり、そこから車が動いたら上下に足が動くのです!!!
純正状態ならスルスル負荷も無く皮が動きますが、
雑巾絞り=ローダウン状態では緩む方にしか動かないですよね??
他人の力を借りればそれ以上もネジレるかも知れませんが、負荷が半端ないですよね??
この様な事が、ローダウンを行った車両には起こっており、
車高調を組んだ=車高が下がった=足が硬くなった=乗り心地が悪くなる
という連鎖となるわけです!!!!
当然、車高調自体の味付けもございますが、その前に足は(アーム)はしっかりと動いているでしょうか??
アームが動かなきゃ、本来の性能は発揮できません。無論逆もあり得ますが。
と…まぁ…
一丁前な事をツラツラと書かせて頂いちゃいましたが、私の個人的見解と妄想と想像でのお話です。
あながち間違っちゃぁ~いない!! って位で聞いていただけると幸いです!!
今回の作業には、まだまだ続きがございます!!!
後編をお楽しみに☆