サービスメニュー・各種予約

エンジンの始動やエアコンの使用等、電力負荷の高いシステムは勿論の事、クルマはコンピューターで制御されているので、無数のセンサーや電線が使用されています。
その電力源はバッテリーなので、バッテリーが良好でないとまともに走行する事もままならないという事も珍しくありません。

そんなバッテリーは放電する一方なので、バッテリーを充電してくれる発電機（オルタネータ又はダイナモとも呼ばれる）のコンディションも重要です。

バッテリーは概ね2～3年の交換が推奨となり、オルタネータは10年又は10万kmが交換目安です。
あくまでも目安ですので、実際の交換時期は多少前後する事も予想されます。

クーラント(LLC)はエンジン冷却水の事で、エンジンの冷却と水路の錆防止の効果を併せ持ったケミカルです。
頻繁に交換するものではありませんが、交換時期を超えて使用し続けると機能が低下し、オーバーヒートを起こし易くなったり、水路に錆が発生し易くなります。
劣化したクーラントは濃度が低下している場合も多く、減少し易い傾向にあるのでクーラント量不足によるオーバーヒートが起きがちです。

クーラントの交換時期は車種やエンジンによって様々で、従来式の2年毎のタイプや初回7年、以降4年毎のスーパークーラントと呼ばれているタイプも御座います。

クーラント交換の際は、クーラントと同じく劣化している筈の圧力バルブの、ラジエターキャップも同時交換推奨です。
※ラジエターキャップはパッキンとスプリングで構成されていて、劣化し過ぎるとパーツが分離してラジエター内部に混入したり、クーラントが減少したりといったトラブルが発生します

スパークプラグは消耗品で定期的な交換が必要です。
長期間使用すると、電極が消耗して火花が飛びにくくなるほか、プラグ発火部にカーボンが付着し始動が悪くなります。
さらに燃えカスが溜まることで異常燃焼を招き、電極溶解などのトラブルを起こす事があります。

そしてスパークプラグにはニッケルプラグやイリジウムプラグ等、いくつかの種類が御座います。
エコカーに分類されるクルマのエンジンでは、イリジウムプラグが純正装着の場合が多く、ヒストリックカー等のヴィンテージなエンジンでは、ニッケルプラグが純正装着の場合が多いです。

間違ったプラグを使用するとエンジンを破損させる事も考えられますので、使用するエンジンに適合するプラグを使用して下さい。

イグニッションコイルは12Vのバッテリー電圧を、スパークプラグの放電に必要な高電圧に変換する、変圧器の一種です。

圧縮工程にある燃焼室内でスパークプラグを放電させるには、約20,000～35,000Vもの高電圧が必要となります。
その高電圧を生成する役割の部品がイグニッションコイルです。

スパークプラグと同様に消耗部品なので、劣化が酷い場合はアイドリング不安定・エンジンチェックランプ点灯・加速時にエンジンの回転が上がらない・エンジンが掛からない等の、著しい不調症状が出ます。

エンジンは空気を吸い込む必要がありますが、フィルターを介さずにダイレクトに吸入させると、砂等の細かいゴミや異物を吸い込んだり、場合によっては大きなゴミも吸い込んでしまい、エンジン内部に傷が入ったりして故障し易くなります。
その為、なるべく異物を取り除きつつ空気（フレッシュエアー）のみを吸入させる為、エアーフィルターが装着されています。

そんなゴミ取りの為のエアーフィルターも、継続使用する事でフィルターにゴミが少しずつ溜まり、吸入空気量は少なくなってしまいます。
スムーズな吸気の為にも定期交換が必要です。