HONDA S660 コクピット55

HONDA S660

カッコいいだけじゃない、楽しいだけじゃない、的を射たカスタム

「ホンダZR-Vを新たに購入したので、無限のマフラーへの交換を準備してもらおうと立ち寄りました」。こだわりの詰まったパーツチョイスにときめきながらS660を撮影し、オーナーのクルマ趣味を手厚くサポートするコクピット55に戻ると、撮影前にはいらっしゃらなかったオーナーがお店を訪れていた。お話をうかがうと、そのほかにN-VANも所有しているとのこと。熱烈なホンダファンであることはすぐに察しがついたけれど、さらに車歴をさかのぼっていただくとN360、1300クーペ9(DDACエンジン!)といったエポックメイキングなクルマたちの名が飛び出した。1960年代から'70年代にかけて驚きの躍進を続けたホンダならではのクルマづくりを、オーナーは肌で感じてきたひとりなのだ。
類を見ない独創性と技術力から生まれたホンダ車に魅せられてきたオーナーにとって、このメーカーらしさにあふれたS660を手許におくことは必然だったのかもしれない。6速マニュアルトランスミッションの超ライトウェイトミッドシップスポーツは、運転することがじつに楽しいクルマだという。そして、その痛快さをより自分好みにアップデートすることも、オーナーは忘れてはいない。ポイントは4つ。タイヤ&ホイール、足回り、吸排気、そしてシートだ。
まずは足元にフォーカス。精悍な装いをさらに印象づけているのが、ブロンズカラーに心惹かれる鍛造1ピースホイール「RAYS VOLK RACING TE37 SONIC」。ブラックのジュラルミンナットとロータイプのVRセンターキャップを組み合わせ、さらにTE37 SL用の専用スポークステッカーをあしらっている。そしてセットしたタイヤは「POTENZA RE-71RS」。優れたグリップ力とコントロール性を実現し、モータースポーツを楽しむ方々からも高い支持を受けているリアル・スポーツ・ポテンザである。操る面白さを追求すれば、おのずとたどり着くこのコンビは、S660にもよく似合う。
フットワークへのこだわりは「CUSCO STREET」の装着にも表れている。あえて全長固定のネジ式ショックアブソーバーとすることによりロングストロークを実現した車高調で、S660との相性の良さには定評がある。一方、美しささえ感じるカーボンダクトを採用した「GruppeM RAM AIR SYSTEM」とセンター2本出しの「MUGEN SPORTS SILENCER」を装着し、レスポンスアップを図った。吸排気パーツの投入については見た目へのこだわりも窺えるが、クルマを前にしたときに視線が釘付けになるのは、やはりシートだろう。とくにルーフを外したときにインパクト大なのが、運転席、助手席と2脚お揃いの「RECARO RCS」である。ホワイトシェルと赤を基調としたグラスメッシュの組み合わせはじつに鮮やか。「デザインも気に入っていますが、座るとシートの良さがよくわかります。快適でホールド性に優れ、走るのがさらに楽しくなりました」とオーナーのお気に入りだ。
これに加えて、エアロパーツの装着でも心憎い演出が施されている。フロントグリル、サイドステップ、ディフューザー状のリアアンダースポイラー、そしてドライカーボンの可変式リアウイングについては「無限」製だが、「NOBLESSE」のフロントリップスポイラーとフォグダクトフレームを取り付けることで、顔立ちをよりアグレッシブなものとしているのである。走りも、見た目も妥協することなく、オーナーの理想を追求したS660。その仕上がりに心躍るのは、オーナーのホンダ愛がスパイスになっているからなのかもしれない。

                  HONDA S660      
                      HONDA S660      

DETAILS

匠の技

TIRE & WHEEL

                       HONDA S660:TIRE & WHEEL       
凄みすら感じる高性能の競演
TE37 SONIC × RE-71RS

フロント:165/55R15、リア:195/45R16の純正サイズをチョイスして「VOLK RACING TE37 SONIC」に組み合わせたタイヤは、サーキットでその性能を磨き上げた「POTENZA RE-71RS」である。路面との接地を高めるためにハイグリップポリマーを配合したトレッドゴムを採用したほか、車両旋回中でも最大限の接地面積を確保できるようパタンや形状を最適化している。優れたグリップ力を味方につけて、S660の走りをさらにレベルアップすべく装着したが、コントロール性能や快適性においても高いレベルでバランスのとれたスポーツラジアルだ。

                      HONDA S660:TIRE & WHEEL        

多くのクルマ好きがあこがれるブロンズ(アルマイト)カラーをまとった“サンナナ”は、コンパクトモデル向けに15、16インチサイズを設定した「VOLK RACING TE37 SONIC」。年を追うごとに高性能化するクルマに合わせて強度と剛性をアップし、よりワイドなスポークデザインを採用した。センターキャップはTE37のために用意された「VR CAP MODEL-01 LOWタイプ」を組み合わせ、RAYSのジュラルミンナットを用いて装着。軽量・高剛性の鍛造1ピースホイールの代名詞として高い人気を誇る名作が、S660の走りを支える。

FOOTWORK

   
                             HONDA S660:FOOTWORK              
ねじ式、減衰力固定式ながら
相性抜群の“CUSCO street”

軽快かつシャープな走りを際立たせるとともに、よりスタイリッシュなローダウンフォルムを手に入れるために選んだ車高調は、「CUSCO street」。ストリートシリーズではエントリーモデルに位置づけられ、ネジ式車高調整、減衰力固定式となるが、ロングストロークにこだわり、よりしなやかな走りを実現。ストリートでの走りが快適でさらに楽しくなるよう、S660の車両特性を考慮してセッティングが施されている。ローダウンは実用性を妨げない範囲の下げ幅に収められているが、タイヤ・ホイールとボディの一体感が増し、より精悍さが増している。

REINFORCEMENT

                       HONDA S660:REINFORCEMENT       
前後ストラットバーの取り付けは、
オープンボディの剛性向上にも貢献

ハイグリップタイヤ&高剛性ホイールと車高調を取り付けたこともあり、ボディ補強にも手を染めた。「CUSCO STRUTTBAR Type-OS」をフロント、リアに装着。S660は収納スペースとしてフロント部にユーティリティボックスが設置されているが、その開閉・脱着がスムーズに行えるよう、フロントのストラットバーにはクイックリリースを採用している。前後どちらもオーバル断面形状を持つ軽量アルミ製、高剛性シャフトを採用。スチール製クスコブルー仕上げのマウントブラケットを組み合わせ、ハイクオリティな仕上がりが目を引く。

INTAKE & EXHAUST SYSTEM

                    HONDA S660:INTAKE & EXHAUST SYSTEM       
高性能・高品質な吸排気パーツで
ターボエンジンをもっと元気に!!

吸気系と排気系にも魅力的なカスタムパーツを投入した。純正のエアクリーナーボックスを取り外して装着したのは、「GruppeM RAM AIR SYSTEM」である。乱流を抑制しつつ吸気を加速させることで、充填効率を高めるカーボンインテークダクトは、エンジンルームの熱気を遮断しクールエアをフィルターへと導き、低回転から高回転域まで全域でトルク&パワーアップを実現。ダクトのなかには、天然コットンを積層しアルミメッシュでサンドしたフィルター濾材を用いたパワークリーナーが収められ、吸気抵抗を抑えながら微細なゴミまでを確実にキャッチする。

                    HONDA S660:INTAKE & EXHAUST SYSTEM       

純正マフラーはセンター1本出しだが、テールエンドにもう少し迫力がほしいというオーナーは少なくない。こちらのS660は、「MUGEN SPORTS SILENCER -STAINLESS FINISHERS TYPE-」を装着した。同時に取り付けした「MUGEN REAR UNDER SPOILER」に対応するマフラーで、存在感のあるセンター2本出しが凜々しい。高い排気効率と消音性能を両立しており、テールフィニッシャーも含めオールステンレス製。ホンダ車を知り尽くした無限がリリースするマフラーだけに、S660によく似合っている。

EXTERIOR

                    HONDA S660:EXTERIOR       
無限とノブレッセのミックスで
インパクトのあるエクステリアに

フロント、サイド、リアとぐるりと一周、無限のボディパーツを装着。無限エンブレムが誇らしい「FRONT SPORTS GRILLE」、2トーンカラード仕上げの「SIDE SPOILER」、そしてリアにはドライカーボンを採用した可変式の「REAR WING」とディフューザー形状の「REAR UNDER SPOILER」をまとっている。そして、これにスパイスを利かせているのがノブレッセのアイテムだ。「FRONT LIP SPOILER」と「FOG DUCT FRAME」をフロント部にセットすることにより、印象を大きく変えた。ホワイト×ブラックで仕上げたスタイリングは、じつにスポーティ。

INTERIOR

                    HONDA S660:INTERIOR       
見た目も座り心地も大満足!!
2脚お揃いのRECARO RCS

リクライニング機構を持たないフルバケットシートなのに、新たなコンフォートスタイルを提案する究極のエルゴノミクスシートとして登場した「RECARO RCS」。タイトなS660のコクピットにも違和感なく収まり、快適性を保ちつつ、スポーツドライビングに不可欠な優れたホールド性ももたらしてくれる話題のシートをチョイスした。しかも、運転席、助手席ともにホワイトシェル、レッドファブリックの「RECARO RCS」を装着。ベルトストラップも取り付け利便性を高めているが、とにかくその存在感に圧倒される。楽しく走るためのアイテムだが、じつはドレスアップ効果も大きいのである。

SPEC

ベース車両 HONDA S660(JW5)
タイヤ BRIDGESTONE: POTENZA RE-71RS F:165/55R15、R:195/45R16
ホイール RAYS: VOLK RACING TE37 SONIC (BRONZE:BR)
RAYS: DURA NUTS
フットワーク CUSCO: STREET
ボディ補強 CUSCO: STRUTTBAR FRONT Type-OS
CUSCO: STRUTTBAR REAR Type-OS
吸排気系 GruppeM: RAM AIR SYSTEM
MUGEN: SPORTS SILENCER -STAINLESS FINISHERS TYPE-
エクステリア MUGEN: FRONT SPORTS GRILLE
NOBLESSE: FRONT LIP SPOILER
NOBLESSE: FOG DUCT FRAME
MUGEN: SIDE SPOILER
MUGEN: REAR WING
MUGEN: REAR UNDER SPOILER
インテリア RECARO: RCS (WHITE SHELL×RED GLASSMESH)
RECARO: RCS (WHITE SHELL×RED GLASSMESH)

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