Q
エンジンオイルの交換時期はどう判断するの?
エンジンオイルはクルマの消耗品の中でもこまめに交換するものというイメージがありますが、どのくらいの交換頻度が適切なのでしょうか。
A
通常は3,000km~5,000km走行ごと、もしくは3ヵ月~6ヵ月がおすすめです。
クルマの使用状況によりエンジンオイルは劣化の度合いは異なりますが、3,000km~5,000km走行ごと、もしくは3ヵ月~6ヵ月のどちらか早いほうでの交換を推奨しています。

長く乗り続けられるよう愛車を元気に保つ秘訣は「早めのオイル交換」!!
クルマは消耗品のかたまり、なんて言い方をすることもありますが、愛車のコンディションを維持していく上で定期的に交換が必要なものと言えば、何を思い浮かべますか? タイヤやバッテリーとお答えになる方が多いと思いますが、より交換頻度が高いのに、ついついさぼってしまいがちなのがエンジンオイルの交換です。
エンジンオイルの働きは、「潤滑」「密封」「清浄分散」「冷却」「防錆・防蝕」「衝撃吸収」。これを「エンジンオイルの6大作用」と呼んだりしますが、より簡単に説明すれば、エンジンを保護し、また動作をスムーズにする役目、そして冷却する役目があります。
コクピットでは、エンジンオイル交換も得意なのですが、通常は交換の目安を3,000km~5,000km走行毎、もしくは3ヶ月~6ヶ月にておすすめしています。また、悪路や山道での運転が多かったり、年間走行距離が20,000km以上の場合、さらには1回の走行が8km以下と短くその割合が全体の3割以上となる場合などを「シビアコンディション」といいます。クルマにとって厳しい負荷がかかる走り方というわけですね。そしてこれに当てはまる際は、さらに短い交換タームが推奨されます。
このようにクルマの使用状況により劣化の度合いは異なりますが、エンジンオイルの交換を怠っていると燃費の悪化やパワーダウンにつながったり、最悪の場合はエンジンの寿命を縮めたり、エンジンの破損を引き起こすこともあります。エンジンのコンディションを良好に保つためにも、早め早めの交換をおすすめしています。

クルマに合ったエンジンオイルを選ぶことも大事なポイント
エンジンオイル交換を承った際に、「どんなエンジンオイルが、このクルマにピッタリなの?」というご質問を受けることがあります。そう、エンジンオイルにはさまざまなメーカー、ブランドがあります。エンジンオイル選びについては、その中から「規格」と「粘度」を基準にクルマに必要な性能を満たしたエンジンオイルを選ぶことが必要です。そのうえで、お客様のクルマの使い方や走り方に合わせた、純正オイル基準に選ぶことが大切です。
【エンジンオイルのマーク】
さて、エンジンオイルのパッケージには各機関が制定した規格に対して認証をうけたことがわかるマークが表示されています。例えば「ドーナツマーク」もそのひとつで、API(米国石油協会)、SAE(米国自動車技術者協会)、ASTM(米国材料試験協会)などの団体によって組織されたEOLCS(エンジン油ライセンス認証システム)の規格をクリアした製品であることがわかります。このほかにもILSAC(国際潤滑油規格諮問委員会)により制定された「スターバーストマーク」、「シールドマーク」などもあります。

【エンジンオイルの粘度】
続いて「粘度」につてご説明します。ドーナツマークにも記されていますが、「5W-30」とか「10W-30」という表記を目にしたことはありませんか? これは「SAE粘度番号」と呼ばれるものでオイルのねばり具合を示しています。エンジンオイルのパッケージなどにも記載されており、おクルマにあった粘度を選んでいただくことが基本になります。
このエンジンオイル規格の表記は、Wの前の数字が低温側(エンジン始動時)の粘度を示していて、数字が小さいほど低温時でもエンジンオイルが硬くなりにくく始動性もよいことになります。
また、-(ハイフン)のあとの数字は高温側(走行時)の粘度を示していて、数字が大きいほど粘度が高くなります。つまり数字が大きいほど高温になっても粘度を保つことができるので、高回転を使用することが多いハイパフォーマンスエンジンは、内部を保護するために粘度の高いオイルの使用が求められます。
その一方で、粘り気が強く硬いエンジンオイルはエンジン内での抵抗が大きくなり、省燃費性能がいいとは言えません。そこで最近のエコカーやハイブリッド車などは、サラサラで軟らかいエンジンオイルの使用が指定されている場合が多いのです。
「0W-20」といった規格がこれにあたりますね。また、現行プリウスなどは、さらに低粘度な0W-16Wを使用しています。
省燃費車にはこういった低粘度の推奨オイルを使用しないと、燃費が悪くなることがありますので、エンジンオイル交換の際には注意が必要です。

輸入車には使用環境に合わせたオイル交換がおすすめ
また輸入車のエンジンオイル交換も、ぜひコクピットにおまかせください。欧州車を中心とする輸入車は、交換にあたっての走行距離の目安が国産車より長く設定されている場合がありますが、これはクルマの使用環境が異なることが大きく影響しています。
長距離移動が多い海外に比べ、日本では年間の走行距離が少なく、ストップ・アンド・ゴーを繰り返したり渋滞に巻き込まれることも少なくありません。したがって海外よりも非常に厳しい道路環境と言えます。また日本には気候が変化する四季があり、とくに夏場の高温多湿はクルマ、そしてエンジンオイルにとっても過酷です。そのため走行環境やクルマのコンディション、走り方を考慮してエンジンオイル交換を行うことが大切です。
省燃費車にぴったりな「ECO BLAST」
ここからは比較的リーズナブルなおすすめのエンジンオイルをご紹介しましょう。
省燃費車にとってもおすすめなのが、「ECO BLAST(エコブラスト)」です。粘度は「0-WIDE」というちょっと珍しい表記。マルチに対応するエンジンオイルで、純正指定粘度の「0W-16」「0W-20」「0W-30」「5W-20」「5W-30」などに幅広く使用できます。
これに加えて、ECO BLASTにはもうひとつ大きな魅力があります。2種類の合成油ベースを配合し、熱によるエンジン内部ダメージから保護するとともに、オイル性能の低下も抑制するので、優れたロングライフ性能を実現しているのです。
交換推奨タームは、1年もしくは走行10000km! つまりエコなおクルマ用というだけでなく、お財布にもエコなエンジンオイルなんですね。エンジンオイル交換の手間を少し省けるところもうれしい限り。省燃費車にお乗りのみなさん、いろいろお得なECO BLAST、ぜひ覚えてくださいね。

商品名 | ECO BLAST(エコ・ブラスト) |
---|---|
ベースオイル | 全合成油 |
SAE 粘度 | 0-WIDE |
相当規格 | API:SP |
推奨交換距離/期間 | 10,000km / 1年 |
クリーンディーゼル車用オイル「SUNOCO CLEAN DIESEL」
燃費性能に優れたエコなクルマとして、「クリーンディーゼル」という言葉もよく耳にします。クリーンディーゼル車というのは、文字通り“排出ガスがよりきれいなディーゼルエンジン搭載車”のこと。従来のディーゼル車は、ガソリン車に比べると燃費はいいのだけれど、窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)といった排出物の問題によってネガティブなイメージもありました。そういった問題への規制強化等もあって、粒子状物質や窒素酸化物の排出量を減らすべく開発されたのが「クリーンディーゼルエンジン」です。
そんなクリーンディーゼル車用に開発されたエンジンオイルが、ここに紹介する「SUNOCO CLEAN DIESEL 0W-30(スノコ クリーンディーゼル0W-30)」です。クリーンディーゼルエンジンには、排気ガス中の粒子状物質を低減するために「DPF」と呼ばれるフィルターが使用されています。このフィルターの目詰まりの要因となるのが、エンジンオイルに含まれる金属成分なのですが、「CLEAN DIESEL 0W-30」は、それを最小限に留めることでフィルターの寿命を長持ちさせることを可能にしました。これにより、JASO(日本自動車技術会の規格)のDL-1指定のディーゼルエンジン車に対応しています。
また「CLEAN DIESEL 0W-30」は、ベースオイルに粘度指数が高い全合成油を使用しています。全合成油は低温時の粘性抵抗を抑えるだけなく、高温時の耐熱性も優れているため、さまざまな状況に対応できる高級ベースオイルです。これに加えて優れた粘度指数向上剤を採用しているため、エンジンオイルに必要な性能を長期間維持することが可能でオイル交換は走行5,000kmごと、もしくは6 ヵ月ごとが推奨されています。
さらに「0W-30」という特殊な粘度を実現し、0W-20から5W-30、10W-30の車種をカバー。0W-30は5W-30や10W-30よりも低温時の粘性抵抗が低いため、エンジン始動時から5W-30よりも優れた省燃費性能を発揮することができるのも特長です。「CLEAN DIESEL 0W-30」は、マツダ純正クリーンディーゼル用エンジンオイル 0W-20、0W-30が指定されている車種にも対応しています。
ここではエコカー向けとディーゼル車用のエンジンオイルをご紹介しましたが、コクピットではスポーツカーなどハイパフォーマンスモデル向けのオイルも含めさまざまなエンジンオイルをご用意しています。車種やご要望に合わせてお選びいただけますので、ぜひご相談ください。

商品名 | CLEAN DIESEL(クリーン・ディーゼル) |
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ベースオイル | 全合成油 |
SAE 粘度 | 0W-30 |
相当規格 | JASO:DL 1 API: CF |
推奨交換距離/期間 | 5,000km / 6ヵ月 |
プロが選んだ選りすぐりの商品をコクピットで!
コクピットの店頭に並ぶパーツ類やメンテナンス製品は、クルマの専門家であるプロのスタッフが選んだものばかり。お客さまに自信を持って優れたアイテムを提供しています。もちろん、ユーザーの要望にも速やかに対応し、商品の取り寄せも可能です。
また、パーツのチョイス・装着はもちろんのこと、タイヤ、油脂類など消耗品の交換やメンテナンス製品の施工についてもお任せください。さまざまなノウハウを持つコクピットのスタッフが多様なニーズに応え、お客さまの理想を実現。そして、愛車をグッドコンディションに保つお手伝いをいたします。
