ホンダ S660

軽自動車規格に則りながら、ミッドシップ2シーターオープンスポーツに仕立てあげられたS660は、他のクルマでは味わうことができない走りの楽しさを感じさせてくれる。そんなS660の魅力をさらに引き出すべく、オーナーは全方位にわたるカスタマイズを長い時間をかけ施してきた。爽快なフットワークを際立たせるアイテムとしてすぐに目に付くのがタイヤ･ホイールで、ボディカラーにあわせた差し色をあしらう「ADVAN RACING RG-D2」に組み合わせたタイヤは「POTENZA RE-71RS」だ。サーキットも走行するため、もう何セット目のRE-71RSか覚えていないほどだというが、優れたグリップ力に魅了され他の選択肢は考えられないようだ。ホイールの奥には「ウィズコーポレーション オリジナル エンドレスキャリパーキット」が覗くが、制動力アップも走りを磨き上げるには必要不可欠だった。そして、こうした足回りのアップデートをしっかりと支えているのが、「BLITZ DAMPER ZZ-R」である。32段減衰力調整機構を採用する単筒式の全長調整式車高調だが、街乗りからサーキット走行までさまざまなシチュエーションに対応し、ドライバーの心強い味方になってくれる。足回りのほかにも注目のカスタムは数多い。S07A型ユニットを知り尽くす職人によって組み付けられた「SPOON コンプリートエンジン」を搭載し、そのフィーリングは格別とのこと。一方、コクピットに目を移せば、運転席はホールド性抜群のフルバケットシート「RECARO PRO RACER RMS 2700G」に交換。また、ダッシュボードには多様な車両情報を集約できる「Defi スポーツディスプレイF」を、S660専門店 44Gのメディアマウンターを使用してスマートに装着。魅惑の走りに集中できる環境がしっかりと整えられていた。