
Q
最新のECOPIA EX20シリーズは何が進化したの?
ブリヂストンのタイヤにはいくつかのブランドがありますが、その中でもラインナップ豊富な低燃費タイヤ「ECOPIA」、そして新たに発表されたECOPIA EX20シリーズについて詳しく教えてください。
A
“雨に強く、長持ちする”最新の低燃費タイヤです。
タイヤに求められる要素である低燃費性能、ウェット性能、耐摩耗性。これらの性能を高い次元でバランスさせたタイヤがEX20シリーズです。注目すべきは進化したウェット性能。雨の日でも安心感のあるウェット性能を実現しました。さらにゴムのすり減りにくさと偏摩耗の抑制に配慮。“雨に強く、長持ちする”低燃費タイヤとして足もとを支えます。
車種別専用設計でさらに長持ちする低燃費タイヤへ。
ECOPIAはタイヤに欠かせない3つの性能(低燃費性能、安全性、ライフ性能)を高次元でバランスさせた、低燃費タイヤにおける世界のスタンダードです。1995年の登場以来、タイヤの安全性を保ちながら転がり抵抗の低減を追求し続けており、2012年8月には低燃費性能とウェット性能でともに最高グレードを獲得した、ECOPIA EP001Sを発表しました。また、車種別に専用設計されたECOPIA PZシリーズ、電気自動車(EV)専用タイヤECOPIA EV-01など豊富なラインナップも魅力です。
そして今回、新たにEX20シリーズが加わりました。セダン・クーペ向けのEX20、軽・コンパクト向けのEX20 C、ミニバン向けのEX20 RVと3タイプがラインナップされており、それぞれクルマの特徴や使われ方を考慮した専用設計が実施されています。これによって車種ごとに発生しやすい偏摩耗を抑制、ライフ性能に配慮したタイヤとなっています。また、従来モデルのEX10(ミニバンはPlayz RV ecopia PRV-1)からウェット性能が10%以上向上、中でもセダン・クーペ向けのEX20は19サイズ中18サイズでウェット性能の最高グレードを獲得しています。
高いウェット性能と低燃費性能を実現するナノプロ・テックゴム。
タイヤの原材料のひとつであるシリカは、ウェット性能を向上させたり、転がり抵抗を低減させたりする効果があるためゴムの補強剤として用いられています。このシリカを優れた低温時の柔軟性、耐摩耗性や耐屈曲疲労性を有するポリマーと合成。従来、相性が悪く、性能を最大限引き出すことが難しかった両者の親和性を高めたのが、ブリヂストンの独自技術「ナノプロ・テック」です。これによって、シリカの分散、配置が改良され、低・高温時ともに優れた性能バランスを引き出すことに成功しました。
EX20シリーズでは、このナノプロ・テックをさらに進化させた「ナノプロ・テックゴム」を採用。ウェット向上ポリマーを採用したことで路面凹凸への追従性、摩擦力が高まり、ウェット性能が向上しています。
また、サステナブル分散性向上剤を採用したことで、シリカとポリマーの接触面積が大幅に増加し強固に結合。ゴムがすり減りにくく、ライフ性能にも配慮されています。

さらに路面をとらえる
独自技術によりウェット性能と耐偏摩耗性能の向上を実現。
最先端のシミュレーション技術とブリヂストンにしかできないトレッドパタン接地力分布の計測・可視化技術「ULTIMAT EYE(アルティメット アイ)」の組み合わせによって、トレッドパタンのブロック剛性と排水性を最適化し、グリップ力を最大限に発揮。ブレーキ力を大幅に向上させました。これによりEX20シリーズは、従来品に比べウェット性能を大幅に高めています。
加えて従来品の水平接地形状を改良。コーナリング時や高荷重時のショルダーブロックへの負担を軽減し、高い耐偏摩耗性を実現しています。

ブレーキ力分布の比較

水平接地形状

接地圧比較