2023年11月10日
BILSTEIN
世界中の自動車メーカーにOEM供給している
ショックアブソーバーメーカーの
「ビルシュタイン」
純正品のリプレイスから走行性能を求めたショックアブソーバー、
ヘビーユーザーの走りに応える車高調整モデルなど
さまざまなラインナップはありますが、
基本的な働きはどのタイプも同じです。
ビルシュタインは低速時はダンパーの動きは遅く、
高速時に速いダンパーへの入力があった場合、ダンパーは素早い動きになります。
なので高速走行時の安定性、しなやかな動きは他メーカーでは真似ができないダンパーとなっています。
しかしデメリットもあります。
それは前述の通り、低速時はダンパーの動きが遅いことから、街乗りでの乗り心地は期待できないという事です。
これは旋回中のダンパーの動き(ロールする速度)は遅く、
ギャップや凹凸へは素早いピストンスピードが求められるからです。
欧州車にありがちなダンパーの動きだし初期の硬さ、重さ、この部分を一回り強くした印象なので、船の様な乗り心地を求める方には扱いにくいダンパーかもしれません。
一方、高速走行が多い方にはうってつけのダンパーです。
よく指摘される事がサーキットを走る様なものは要らないと言われますが、そこまでの強さは持ち合わせていません。
車高調のラインナップにB14、B16があります。このモデルではスプリングもよりスポーツ寄りになっており、スポーツ走行を楽しめる様になっています。
B14は減衰力固定式、B16は調整式。
昔ながらのビルシュタインを車高調で味わいたいならB14、
街乗りは乗り心地を求めたい、セッティングもしてみたい、
そんな方はB16がオススメです。
総じてビルシュタインは、腰砕け感が気に入らない方や、
輸入車から国産車に乗り換えて何か不満がある、そんな方にお勧めできるメーカーです。