2023年10月15日
アルト(HA23V)のタイヤ交換です。
少し前にタイヤ点検で御来店頂いた際に、「溝が少なくなってるので交換を推奨します」とお伝えしたところ、交換になりました。
リヤタイヤはまだ交換の必要がないので、今回はフロントタイヤのみ交換致します。
用意したタイヤは以前から御愛用頂いている『POTENZA RE-71RS』です。
RE-71RSはサーキット走行ユーザーに人気のハイグリップラジアルで、公道走行も可能なリアルスポーツPOTENZAです。
強烈なグリップ力を発揮するが故に、公道使用時の燃費とライフは妥協を強いられますが、低燃費タイヤとは比較にならないグリップ力で、旋回も制動も安心感の次元が違います。
サーキット走行はしないという方でも、燃費や快適性より安心感や安全面を最優先するという場合にはお勧めのタイヤですよ。
タイヤ交換サイクルはライフ性能上どうしても短くなるので、コスパは良くはありませんが・・・
そんなえげつないグリップ性能のタイヤが残り2mm程になってしまい、公道を走るには心許ないので交換させて頂きます。
しかも残り少ないのはOUTSIDE側の溝なんです。
KCテクニカの車高調でキャンバーもネガティブキャンバー仕様のお車なんですが、何故かINSIDE側ではなくOUTSIDE側の溝の減りが早い様です。
ですので、タイヤは新品に交換させて頂いてから、念の為の診断という形でアライメント調整も行います。
KCテクニカで車高調取り付け時にもアライメント調整は行ってる様ですので、そんな大きく数値がズレてる事はないとは思うのですが・・・
測定してみると驚愕の数値で、結果的にはかなりのトーインです!!
ネガティブキャンバーで過大なトーインだとタイヤを傷めるばかりで、今回の妙な減り方にも納得出来ます。
流石にKCテクニカがこんな数値にはしない筈なので、少しばかりお話を伺うと車高調を付けて暫くしてから事故に逢い、板金修理はしたもののアライメント調整まではしていないと思うという事でした。
左右の数値は揃ってはいますが、タイヤの妙な偏摩耗の要因は恐らくアライメント不良だと思います。
という事で、ネガティブキャンバーに合わせたトー調整を施工致します。
リヤは事故の影響なのか数値が大きくズレてますが、調整機構は無いのでフロントをしっかり調整。
これで偏摩耗が幾分緩和される事に期待です。
後はセンサーを外した後にタイヤワックスを塗り込んだら終了です。
この後試運転してみましたが、操舵感覚もステアリングセンターも問題ありません。
これにて今回のタイヤ交換は完了です。
POTENZA RE-71RSはサーキット走行に向けたハイグリップタイヤなので、新品でも溝がエコタイヤ程深くはないのですが、それにしても予想以上に減るのが早かった上にネガティブキャンバーで外減りというのは、タイヤではなく車体側の不調を疑うしかありませんでした。
結果的にはアライメントの数値が原因で間違いなさそうなので、これからどういった摩耗傾向になるかの経過観察は必要ですが、一件落着となりそうで一安心です。
板金修理でボディが綺麗に修繕されたとしても、事故度合いにより修理内容はアライメント調整も含んだ内容かは不明です。
今回の様なケースもありますので、事故修理後やタイヤの妙な減り方が発見された場合は、アライメント調整を含め、コクピットさつま貝塚まで御気軽に御相談下さい。