2015年11月9日
チーフの宮本です。
走行シーズンの秋も真っ只中ですので、走行準備のご依頼も増えてきました。
きちんとしたメンテナンスで楽しく走ってタイム更新をお願いいたします。
今回の作業紹介は、おっさんにはたまらないS30型フェアレディZです。
スポーツカーがスポーツ走行をしなければならないわけではありませんが、走る車には独特のオーラがあります。
この車のカッコよさは、オーラによるところがあるのかもしれませんね?
オーナー様は生粋のプライベーターで、エンジン脱着などの作業も自宅で行われる方ですが、タイヤ交換やアライメント調整など部分的な作業で長らく当店ご利用いただいております。
車両に張られたステッカーを見ると、合併前のコクピット加古川ステッカーが長らくご利用いただいていることを感慨深く感じます。
作業紹介の前にちょっとだけ車両紹介。
オーナー様のポリシーがありオーバーフェンダーやスポイラー類は装着せず、旧車らしいスタイルでサーキット走行を実施しています。
唯一の旧車らしからぬ部分は、ナンバー付き車両ならではのETC付というところが現代風でしょうか?
チューニングは足廻りがメインですが、分かる人にはわかるちょっと変更点はリアブレーキのディスク化やフロントには日産定番の4ポットキャリパーが装着されています。
この辺りは、ブレーキ強化というよりもパーツ供給や選択肢の増加を含めて、メンテナンス性・耐久性の向上を狙っての部分です。
そんなわけで、外観ノーマル風ライトチューンのZですがセントラルサーキット1分30秒切り、岡山国際サーキット1分50秒切りなどなどのタイムをギア比やタイヤサイズを変更せずに達成しています。
タイヤサイズはなんと15インチですので、本当のタイムの秘訣はもしかするとドライバー様にあるのかもしれません(笑)
その辺りは、大変きれいな摩耗状態を見れば明らかですね。
話を戻しまして本日の作業は、タイヤ交換です。
タイヤ交換自体は、当店の最も基本的な作業でもはや紹介するほどでもないのですが、ちょっと特徴的なのはバランス調整です。
通常社外アルミホイールは、貼り付けタイプのウェイトを用いてバランス調整を行います。
目立たないようにホイールの裏側に張り付けるのが一般的ですが、今回は表側にガツンと貼り付けます。
てこの原理からウェイトの量が少なくできるため、1グラムでも軽量化したいという思いからこの手法での調整をチョイスしました。
見た目は気にしないのですが、ハードに使われるこの車両でウェイトがはがれることを避けたいので仕上げはテープで更に外れにくく仕上げさせていただきました。
作業はバッチリ完了ですので、参加予定の競技での好成績報告をお待ちしております。
今回もスタイルコクピットZOOMをご利用いただきましてありがとうございました。