2015年8月1日
チーフの宮本です。
【TEIN FLEX Zでめいいっぱい遊ぼう】のコーナー第5回目です。
せっかく調整機能のある車高調を付けたので、いろいろいじって楽しみましょうという企画です。
これまでの経過を再確認です。
○メーカー推奨値での取付
○フロントプリロード+10mm リアプリロード-10mm
○前後車高を10mmダウン
○前後車高をさらに10mmダウン
○やっぱり前後車高を10mmアップ
○減衰力前後6クリックしめる
○アライメント調整
○フロントを3クリックしめる
○リアを3クリックしめる
○現状にてブッシュの1G締め再施工
さてだいぶいじってきましたので、メモを見ないと現状が分からなくなってきています。
こういう時はちょっと手間ではありますが、手書きのメモを残しておくに限ります。
肝心のショックは、つけただけの状態からはかなり良くなってきたましたが、まだ改善できる余地を感じます。
現状の不満点は、ギャップを乗り越えた後やカーブを曲がった後のロール&ピッチングの余韻です。
ストロークした後のおさまりに少し気持ち悪さを感じます。
これはダンパーだけでの問題ではなく、アッパーマウントやロワアームのゴムブッシュが影響していることを感じますが、今回のコンセプト上交換が出来ません。
そんな中どうにか余韻を減らしたいため、出来ることで変更です。
○空気圧 240kpa → 280kpa
タイヤの動きを抑制する方向に調整します。
これまたビンゴです!
ストローク後の余韻は、きわめて減少(厳密には残っていますが許容範囲になりました)。
これによりダンパーストロークが体感しやすくなり、減衰力調整の方向性が分かり易くなってきました。
ここでどうしても気になる違和感があるため、ついに別部品を追加投入します。
○クスコ補強パーツ装着(ロワアームバー&フロントパワーブレース)
ステアリングレスポンスがリニアになり運転する楽しみが向上してきましたよ。
ほぼ満足なところまでやってきましたが、せっかくなので最後の微調整。
○フロントの減衰力をMAXに
あまり変化を感じずメリットがなかったため元のMAXから3段戻しで決定にしました。
○リアの減衰力をMAXに
こちらは変化あり。
高速域での安定感は断然よくなりましたが、低速域でのツッパリ感が多少気になります。
どうやら、間にいいところがありそうです。
すべての速度で満足することは、難しそうなので妥協点を探ります。
ということで、リアの減衰力MAX・1段戻し・2段戻し・3段戻しで試乗を繰り返します。
試乗を繰り返した結果、妥協点を決定しました。
ということで5回にわたり調整を繰り返してきた結果報告です。
○車高メーカー推奨値から前後10mmダウン
○プリロード フロント+10mm リア-10mm
○減衰力 フロント MAXから3段もどし リア MAXから1段もどし
にて決定です。
細かな部分は実際に使用するタイヤサイズや銘柄等によっても変わりますので、この値が正解というわけではありませんが、今回はこれにて完了です。
最後の報告ですが、ダンパーの良し悪しの判断基準の一つに調整による変化の有無があると思います。
今回のFLEX Zは様々な調整に対してしっかり変化があり大変楽しめる商品でした。
ということで、コストパフォーマンスは◎です。
皆様もせっかくつけた車高調ですから、いろいろ調整して遊んでみてください。
『どう調整したらいいかわからない』って方は、ZOOMにぜひ相談してみてください♪
第1部 完