2020年2月2日
今回は、マークⅡブリットの作業をご紹介します。
タイヤ交換後のメンテナンスとしてアライメント調整を行い、
距離も走っているのでホイールエクステンダーを使用します。
足廻りも含めてノーマルの状態で見ていきます。
事前に下廻りの点検でハブベアリングのガタや
ブーツやブッシュの損傷がないことを確認しています。
年数や距離が経つと車高や足廻りを触らなくてもアライメントは狂ってしまいます。
前後のトゥが基準値範囲よりアウトに向いている為、
タイヤは前後共に内側の摩耗が早くなります。
キャンバーも左右の差が大きいと
ハンドルを左右切った時のタイヤの接地の状態がバラバラになり安定感が悪くなります。
リヤの足廻りはキャンバーとトゥの偏心カムにより調整できます。
フロントは偏心カムでキャンバーを、タイロッドの長さでトゥが調整できます。
カム調整は大幅な数字の変化は難しいので、
左右の値を合わせバランスを取ることが大事です。
仕上げにホイールエクステンダーを使い、
走行時のトゥの開きを再現し、適正なトゥの値に調整します。
年数・距離によって足廻りのブッシュの劣化に左右差が生まれ、
走行するとトゥの開きが左右で変わってしまいハンドルセンターがずれてしまう、
つまり通常のアライメントでは調整しきれてない事になりかねません。
そんな場合は、アライメント調整にホイールエクステンダーを組み合わせ
ワンランク上げた調整がお勧めです。
今回は、ホイールエクステンダーの効果で
調整後のデータと実際の走行共に納得の仕上がりになったと思います。
~ありがとうございました。~