2021年12月11日
スズキ スイフトスポーツ ZC32
当HPをご覧頂き、
この度、初めて当店をご利用頂きました。
深紅のスイスポ♪
現状の乗り心地に不満を抱き、ご来店頂きました。
タイヤサイズは標準の・・・・
195/45R17
正直なところ、薄いですよねぇ~。。。最近の流行ではありますが…汗
車両には既に、社外の足回りが装着されておりローダウン済み。
ZC32は当店でも、幾度となく施工してきましたので、
・・・・・・・・・・・
????????????
車高は高めでしょうかね???
オーナー様は、
「HPにてブッシュ締め直しの記事を読んだのですが、いかなる施工なのか?」
とのご相談☆
簡単にご説明させて頂くと、
ショックアブソーバー以外の足回り、アーム類ブッシュ等のねじれによる負荷を抜いてあげる作業。
純正状態からローダウンする事で、アーム類は 万歳状態 になります!
当然、ダウン幅にもよりますが、
万歳状態が1G接地状態。。。。
そこから動く事で、万歳から更に万歳方向へと バンプ=縮む 訳です。
その結果、アームの可動域が足りずに アームロック状態 に陥るのです。
ローダウンにより、アーム可動のスタート位置が変わり、
その結果、ストローク不足に陥る事を問題視し、
解消/対策法として、
ローダウン状態に合わせたブッシュ締め直し作業を行っております。
施工により、足の張り感が軽減し、その事で動きが「しなやか」になりますので
乗り味にも影響を及ぼしてくれる内容だと思っております。
セッティング的には、
強く=絞る
ではなく
弱く=緩める
と言った方が、ニュアンス的には近いと存じます。
元来の足の動き を取り戻す施工です!
と言ったお話を信用して頂き、今回の施工と相成りました。
よくよくオーナー様のお話を伺いますと・・・
車高調を組み込んだ後、意外と乗り心地が悪い事が判明。
しばらく我慢したものの、耐えきれず別店舗にて車高上げを依頼。
その結果においても、乗り味の変化はさほど感じず、悩まれていらっしゃいました。
そんな折、当店HPを閲覧頂き
1G フルブッシュ 締め直し 作業
を見て、ご来店☆
ついでに上げた車高でのルックスも気に入らないので、
どうせ乗り味も変わらないなら、下げたい!!!とのご用命でした☆笑
まぁ、
私個人としましても、もう少し落ちてた方が格好良いとは思いますけれどねぇ~♪
と言う事で此度の施工内容は・・・
車高調整
ブッシュ締め直し
4輪アライメント調整
の3つ♪
車高調整については、以前のSHOP様が何をどうしたか不明でしたので(オーナー様も聞いてない様子…汗)
まずは元に戻す(CUSCO推奨値)事から始めました。
調べていったところ、
フロントについては、 ケース長 / バネ長 共に手を加えられており調整を施した様子がありました。
とりあえずメーカー取説片手に出荷段階へ戻します!
ついでにネジ部等の清掃も実施。
また、作業している際に気付いたのですが、
フロントハブが錆付いておりました!!
外したついでですので防錆施工もやっときますか♪
まずはワイヤーブラシで磨き込み、錆を落とします。
その後、再度錆が発生しない様グリスアップをしました!
この部分の錆を放置すると、後々のブレーキ整備等において厄介になり、
不必要な金額が発生しかねません。
定期的に手入れが必要です!
リアもバネ長でUPされていたので、基準値へ戻し施工完了。。。。。。
んっ??
前上がり??
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。!!!!!??????
リアについては随分と スプリング プリロード を抜いたので良い感じに落ちましたが、
フロント、変わりましたかね????汗
リア対比でフロント上がり設定。
これって基準値では?????
謎
上記画像がメモった内容。
黒字が入庫初期。 赤字がCUSCO基準値。
車高にして、
左フロント -0.5 右フロント -0.2
左リア -1.3 右リア -0.8
やはりフロントはほぼほぼ変わらない結果。。。。???上げたのでは????
結論、前任者施工内容
リア=車高上げ(調整幅MAX値へ)
フロント=リア高合わせ+プリロード抜き+ケース長アップ
と判定。
でも、この内容では・・・・
リア・・・車高上げる=バネ詰める=反力増大=乗り味悪化傾向大
フロント・・・車高変化させずバネプリ抜いて柔らかく
伝わりますかね????
どういうニュアンスでオーナー様の意向を受け取り施工したのかは、もはや定かではありませんが、
ただただ車高調整を行っただけ。。。挙句前後バランスを基準より崩す結果に。。。
まぁそれはさておき、基準状態へ戻りました!
そこから、フロントのみ-10mmダウンを実施♪
車高が決まった状態で、
ブッシュ締め直し
へと移ります。
リアから施工開始です♪
ローター ベルハウジング部 にジャッキをかけリフトを下げます。
タイヤ装着状態で測定した ライドハイト値 まで ナックルハブ部 を縮めます。
これで、 仮想1G状態 が完成☆
スイスポのリア足回り形式はFF定番の、
トーションビーム
この足は、上の写真の矢印部の
ボディ側 固定ボルト
と
ショックアブソーバー
の片側2点で吊られています。
ボディ側ボルト頭は、ライナーをめくると出てきます。
このボルトを1度緩め、仮想1Gで締め直す。
作業はこれだけです♪
フロントについて上の画像矢印部
ロアAアーム 進行方向寄ボルト
のみ!!!
フロントについては、場所が場所ですのでタイヤを装着した状態で施工可能☆
仮想ではなく、
本当の意味での1G接地状態での締め直しを慣行!
スイスポでは合計4か所の施工のみ。
アーム点数が増えるであろう、
ダブルウィッシュボーン や マルチリンク
と言った構造の足回りでは箇所数に大きな違いが生まれます!!
締め直しが完了したら、最終仕上げと参ります。
4輪アライメント調整
スイスポはフロントトー角調整のみ。
足を緩々にした後に締め込んでの施工ですので、数字はグチャグチャ。。。。。
まぁ、
最終調整からもある程度の時間も経過していた事も加味して、ズレている事は問題では無く、
最終的に数字が出せればOKです!
そして、
こちらが、最終形態!!!!!!!!!!!!
車高の前後バランスを取り、水平にセット。
結論・・・
入庫時より程々にローダウンする結果となりました♪
だってぇ~
ルックス
は必要やけんねぇ~♪笑
リアのクリアランスに合わせてCUSCO基準よりローダウン!
前後バランスは良い感じに♪
さてさて、
肝心の乗り心地は????
納車翌日には、オーナー様よりご連絡頂けまして・・・
「良いよ!全然違う!高速継ぎ目等で、“ガタン” が “カタン”になった♪」
「今までに無い挙動!足が追従している感じ!」
「劇的な変化に驚き・・・満足してます!!!!」
とのインプレッションを頂戴致しました♪
ありがたいご報告です♪
さて、
ローダウンされている皆様・・・・
乗り味には満足されていますでしょうか???
万が一にも、上記の様な施工を施していない様であれば改善の余地はございます☆
また、当店においてもスタンダードな作業では無くOPでの内容ですので、
他店においても施工を施さない内容と存じます。
今一度、
愛車と向き合ってみては如何でしょうか??